効果あり?除湿機の効果的な使い方と設置場所
梅雨の時期や冬の結露対策だけでなく、衣類乾燥などの様々な湿気対策ができる除湿機。
置く場所や使い方によって、さらに効果的に除湿することができます。
ここでは除湿機の効果的な使い方などについて詳しく紹介しています。
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除湿機の効果について
除湿機で部屋の湿気を取り除くことにより、湿気の多いじめじめした日でも過ごしやすくなるというのが除湿機を使う大きなメリットです。
湿度が下がると体感温度が下がるため、夏のような暑い時期でもエアコンを使う必要がなくなったり、設定温度を上げることができ、電気代の節約にもなります。
冬のような寒い時期では窓などの結露を防止することができますし、衣類を部屋干しする場合にも乾燥しやすくなる効果があります。
快適に健康的な生活に湿気はある程度必要ですが、必要以上に湿度が高いとカビが発生しやすくなります。
快適というだけではなく、衛生的にも湿度をコントロールする為に除湿機は非常に有用なアイテムであると言えます。
洗濯物には効果がある?
除湿機を活用することによって、部屋干しした衣類を早く乾かすことが可能です。
近年では衣類乾燥向けの機能が充実した機種も増えているため、洗濯物を部屋干しすることが多い方はどんな機能があるのか確認することをおすすめします。
また、そういった機能がなくても効率よく洗濯物を乾かすことは可能です。
洗濯物を干している部屋を締め切り、洗濯物のなるべく近く、できれば衣類を乾かしている真下に除湿機をおいて稼働させることです。
これは洗濯物に含まれる水分が重力により衣類の下の方に溜まるためで、下から除湿機の風を当てることでより効率よく洗濯物を乾かすことができます。
部屋干しの生乾きの嫌な臭いにも効果抜群
生乾きの嫌な匂いは、洗濯物を干し始めて5時間ほどから発生し始めると言われています。
一般的には、洗濯物を部屋干しすると乾くまでに7時間以上がかかります。
除湿機を洗濯物の真下において乾かせば、2時間ほどで乾ききるというデータもあるため、除湿機は生乾き臭の防止にも効果的と言えます。
また、サーキュレーターや扇風機を併用して風を当てることでより早く乾きやすくなりますし、除湿機によっては角度を調節できる等、衣類乾燥向けの送風が可能な機能があります。
衣類の部屋干しを頻繁に行う人は、除湿機が搭載している機能をチェックするようにしてください。
除湿機の使い方の基本
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除湿機の効果をしっかり発揮させるためには使い方が非常に重要です。
また、除湿機ならなんでもいいわけではないので、どんな除湿機を使用するかも同じくらい重要になります。
季節に合った除湿機を選ぶ
除湿機には除湿方式によって種類があります。
- コンプレッサー式除湿機:気温が高い時期向け
- デシカント式除湿機:気温が低い時期向け
- ハイブリッド式除湿機:1年を通して安定して使用できる
- ペルチェ式除湿機:気温が高い時期向け
除湿機は種類によって向いている時期や使い方に違いがありますし、メリットだけでなくデメリットもあります。
例えば、1年通して安定して除湿することができるハイブリッド式除湿機は、本体サイズが大きく他の除湿器の種類に比べて価格が高いです。
1番安価に購入できるペルチェ式除湿機の場合は、コンパクトなので使いやすいですが、冬のような寒い時期は効果を発揮しづらいデメリットがあります。
除湿方式による種類によってそれぞれ向いている季節・使い方があるので、理解しておくと除湿機選びで失敗することはありません。
- 夏の湿気、カビ対策向け:コンプレッサー式除湿機
- 冬の湿気、結露対策向け:デシカント式除湿機
- 高価でも1年中安定して使いたい人向け:ハイブリッド式除湿機
- 夏の狭いスペースで使いたい人向け:ペルチェ式除湿機
除湿機の種類それぞれに向いている季節をチェックして除湿機を選んでみてください。
除湿機を置く場所
除湿機は、稼働させる場所によって大きく除湿効率が異なってきます。
数点のポイントを押さえるだけで効率よく部屋の空気を除湿できますので、除湿機を使うときには覚えておくといいでしょう。
部屋全体の空気を除湿したい場合は部屋の中央付近に置く
多くの除湿機は吸気口と排気口が別の場所に付いています。
その両方が壁などで塞がれることのない場所で最大限効果を発揮できます。
また、空気中の湿気は湿度が高いところから低いところへと移動します。
部屋全体を除湿する場合には、部屋のどの位置からも距離が最短となる中央に置くと効率良く湿気を取ることができます。
局所的に除湿したい場合はその場所の近くに置く
結露で湿った窓辺や洗濯物を部屋干ししている場所などが該当するかと思います。
ただし、除湿機が壁や洗濯物、カーテンなどに近すぎると火災などの事故や故障などのトラブルの原因となる可能性があります。
乾かしたいものの近くに除湿機を置く時は、最低30cm〜40cmは離して置くようにしましょう。
また、除湿機は低い場所に置いて稼働させると効率よく除湿することができます。これは空気中の水分が、重力に従って低い場所に溜まりやすくなるためです。
洗濯物を早く乾かしたい時は、除湿機を洗濯物の真下に置くといいでしょう。
洗濯物を早く乾かしたい時は狭くて閉め切れる部屋で行う
より集中的に洗濯物から出る湿気を除湿できるため、広い部屋全体を除湿しながら乾燥させるよりも時間が短縮できます。
この時、換気扇を回すと除湿機が排出する乾いた空気が外へ逃げてしまうため、換気は行わないようにするのが大切です。
なお、設置したいスペースが狭い場合もありますが、そういった場所に設置する場合はコンパクトな小型の除湿機がおすすめです。
除湿機の効果的な使い方
除湿機の効果を最大限活かせる使い方のポイントをご紹介します。
少しの工夫で時間と電気料金の節約になりますので、除湿機を使う際はぜひこちらのポイントを押さえて使用するようにしましょう。
部屋の空気を循環させる
除湿機を使う際は、部屋の空気を循環させると除湿の効率が格段に上がります。
エアコン・扇風機・サーキュレーターなどを使用して部屋の空気を循環させると効果的です。
部屋の空気が循環することで、除湿機が排出する乾いた空気が満遍なく部屋に広がるので、部屋全体の湿度を効率よく下げることができます。
空気の循環がないと除湿機の周りのみ湿度が下がります。
そうすると湿度を検出するセンサーが搭載された機種などは、自動で稼働が終わってしまうこともあるため注意しましょう。
また、洗濯物を部屋干しする場合には、衣類に風を当てることによって効率よく乾燥させることができます。
部屋を閉め切る
空気中の水分は、多い場所から少ない場所へと移動する習性があります。
部屋の窓やドアを開けたまま除湿していると、外から湿った空気が流れ込んでしまいます。
除湿機は空気中の水分を取り除くだけではなく、乾いた空気を排出することでも部屋の湿度を下げています。
除湿機から出る乾いた空気を部屋から溜めておくことも、部屋を除湿する時には大切なのです。
家全体を除湿したい場合でも、広い空間を一台の除湿機で除湿するのは効率が悪いですし、空気を循環させていてもどうしてもムラができてしまいます。
そういった場合は一部屋ずつドアや窓を閉め切って小さな空間に区切り、順番に除湿機を使っていく方が結果的には時間と電気料金の節約になります。
除湿機でカビ対策
除湿機は、快適に過ごせる空気を作るだけではなく、カビ対策にも効果的です。
以下の項目で、カビの発生する原因や、除湿機を使ってできるカビ対策について詳しくご紹介して行きます。
カビが発生する条件
カビの種類によって数値に違いはありますが、カビが発生するには4つの要素が関わってきます。
- 湿度:60%以上
- 温度:0度〜45度(特に20度〜40度)
- 養分:垢やホコリなど
- 酸素
以上の条件が揃うとカビが発生しますが、逆に言うと条件が一つでも欠けていればカビは発生しません。
しかし、空気中の酸素を取り除くのは不可能ですし、気温が常に0度を下回っている地域も日本にはありません。
垢やホコリなどカビの餌となる養分も、どんなに頻繁に掃除をしていても完璧に取り除くのは不可能です。
つまり、現実的に対策できるのは湿気のみということになります。
ただ、除湿機を使えば湿度は簡単にコントロールすることができるので、カビ対策に大変有効です。
単に除湿機を使えばいいというわけではなく、浴室使用後に水分を拭き取って除湿機を使用する等、しっかりしたカビ対策には工夫も必要になります。
部屋の掃除も大事
完全に取り除くことはできませんが、カビの養分対策も必要です。
カビは垢やホコリだけでなく、木材や紙、ビニール、プラスチック、抜け毛など、身の回りにあるほとんどのものを餌として繁殖します。
また、除湿機使用しても、常に家の全ての場所を湿度60%以下に保つのは難しいことです。
そのため、万が一カビが発生してしまっても繁殖が進まないよう、こまめに掃除をしてカビの餌となるゴミを少しでも取り除くことも大切となります。
発生した直後のカビは、実は肉眼で見ることはできません。
黒カビや青カビなど、人の目に見えるようになったカビは、既に養分を取り入れて爆発的に繁殖を始めている段階のカビなのです。
そのため、目に見えるカビがないからといって気を抜かず、特にカビが発生しやすい浴室の壁や床、窓のサッシなどは毎日拭き掃除をするのがおすすめです。