除湿機の上手な選び方
除湿機の数は非常に多く、価格にもばらつきがあるのでどの除湿機を買えばいいかわからない方も多いのではないでしょうか?
除湿機にはそれぞれ特徴があり、使い方の向き不向きがあります。
どんなことに使いたいのか、どんな環境で使うかによって適した除湿機は変わってきます。
ここではポイントを抑えつつ、除湿機の選び方をわかりやすく紹介しているので、購入の際の参考にしてみてください。
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除湿機の選び方のポイント
ご家庭に最適な除湿機を選ぶには、いくつかのポイントを抑える必要があります。
ちょっとしたミスで使いづらくなってしまったり、思ったような効果を実感できなかったりすることもあるので、以下の選び方のポイントを確認するようにしてください。
除湿方式をチェック
除湿機には除湿機方式によって種類が分かれており、方式によって特徴が違うので目的やシーンに合った除湿機を選ぶ必要があります。
除湿機選びの基本的なポイントとなるので、各方式について以下で解説していきます。
コンプレッサー式除湿機
湿気を含んだ空気を冷却し、結露させ水滴にすることによって除湿する仕組みになっているのがコンプレッサー式除湿機です。
使用しても室温が上がらない為、梅雨の時期や夏のような暑い時期に使いやすいのが特徴となっています。
デシカント式除湿機(ゼオライト式除湿機)
空気中の湿気を乾燥剤に吸着させ、乾燥剤をヒーターで温めることによって気化させたあと、冷やすことによって水滴にする仕組みになっているのがデシカント式除湿機です。
ゼオライトという乾燥剤を使用することから「ゼオライト式除湿機」と呼ばれる場合もあります。
1年中安定して除湿することが可能ですが、ヒーターを使用する仕組み上、室温が上がってしまう為、冬の結露対策や衣類乾燥などの除湿に向いているのが特徴です。
ハイブリッド式除湿機
上記のコンプレッサー式とデシカント式を組み合わせたタイプがハイブリッド式除湿機です。
温度が高い時はコンプレッサー式、低い場合はデシカント式に切り替えて除湿を行うため、1年を通して安定して使用できるのが特徴となっています。
デメリットとしては、本体のサイズが大きく、価格も高めになってしまう点が挙げられます。
ペルチェ式除湿機
パソコンCPUの冷却などにも使われている「ペルチェ素子」を利用したタイプがペルチェ式除湿機です。
小型化が容易なのでコンパクトな除湿機に多い方式で、振動や騒音が発生しないので寝室でも使用しやすい特徴があります。
ただ、除湿能力が低い為、広い部屋などでのメインの除湿器としては導入しづらいデメリットがあります。
狭いスペースで使用するなど、サブの除湿器として活用することをおすすめします。
除湿能力
除湿機を選ぶ際は、どれくらい除湿できるかがわかる「定格除湿能力」をチェックするようにしてください。
定格除湿能力によって、1日運転した時に取り除ける水の量がわかります。
特に広い部屋で使用する場合、定格除湿能力が低いと十分に除湿することができず、効果を実感することができません。
以下を目安に、使用する場所に最適な定格除湿能力を持った除湿機を選んでください。
本体サイズ
どこで使用したいかによって本体サイズを確認するようにしてください。
特に一人暮らしだったり、クローゼットや浴室等の狭いスペースで使用したい場合は、本体サイズをチェックしておかないと除湿機を置けない可能性が出てきます。
また、本体サイズが大きいと移動するのが大変なので、据え置きなのか他の場所でも使用するのかを加味して確認するようにしてください。
タンク容量
排水を溜めておくタンクの容量が少ないと、こまめに水を捨てないといけないため手間が増えます。
それに加え、除湿機にはタンクが満水になると自動で運転を停止する機能が付いていることがほとんどです。
そうするといつの間にか除湿機の運転が止まっていたというケースも出てくるので、タンク容量はなるべく大きいものを選ぶことをおすすめします。
メンテナンスのしやすさ
除湿機はメンテナンスが非常に重要です。
フィルターや排水タンクなど、掃除しないと不衛生なだけでなく、除湿能力が発揮されなかったり故障の原因にもなります。
排水タンクは洗いやすいかどうかなど、メンテナンスがしやすいかどうか確認するようにしてください。
中には内部を乾燥してくれる機能が搭載されている除湿機もあるので、機能面のチェックもするようにしてください。
除湿機の上手な選び方
除湿機の選び方のポイントを抑えた上で、具体的にどんな除湿機を選べばいいか紹介していきます。
季節や目的、ブランドでの選び方をそれぞれ紹介しているので、自分の目的や環境に合った除湿機を選ぶ参考にしてみてください。
季節で除湿機を選ぶ
除湿機がどんな方式かによって、使用に向いている季節があります。
向いている季節であれば除湿能力を発揮できますが、不向きだと除湿能力が落ちてしまいます。
どの季節をメインに使いたいかによって除湿機の方式を選ぶことをおすすめします。
夏はコンプレッサー式除湿機がおすすめ
コンプレッサー式除湿機は、温度が高い環境で使用すると除湿能力をしっかりと発揮することができます。
梅雨の時期や夏の湿気対策をしたい人は、コンプレッサー式除湿機がおすすめです。
冬はデシカント式除湿機がおすすめ
デシカント式除湿機は、温度が低い環境での使用に向いています。
仕組み上、1年通して安定して除湿することが可能ですが、室温を上げてしまう特徴があるので暑い時期での使用には不向きです。
冬の結露対策など、寒い時期をメインに除湿機を使用したい人は、デシカント式除湿機がおすすめです。
1年中使いたいならハイブリッド式除湿機がおすすめ
ハイブリッド式除湿機は、1年通して安定して除湿を行うことができます。
コンプレッサー式とデシカント式の仕組みを併せ持っているので、本体サイズも大きく高価なデメリットがあります。
しかし、どの季節でも使いやすい優れたタイプの除湿器です。
高価でもいいから年中快適に除湿機を使用したい人におすすめなのが、ハイブリッド式除湿機です。
目的で除湿機を選ぶ
どんな目的があるかによって適した除湿機は変わってきます。
目的に合わせてどんな除湿機を選べばいいか具体的に紹介していきます。
衣類乾燥に使いたい人向け
部屋干しでの衣類乾燥向けの機能が搭載された除湿機がおすすめです。
近年の除湿器は衣類乾燥向けの商品がトレンドとなっているので、商品の選択肢が非常に多いです。
送風しやすい機能やセンサーで乾いていない部分を感知する機能など、衣類乾燥向け除湿器を選んでください。
狭いスペースに除湿機を置きたい人向け
クローゼットや靴箱、浴室などの狭いスペースで除湿機を使いたい人は、小型除湿機がおすすめです。
コンパクトなので置きやすく移動させやすいので、様々な場所で活用することが可能です。
ただ、除湿能力が低いので、メインの除湿器のような使い方は難しいので注意してください。
購入コストを抑えたい人向け
ちょっと使ってみたい、手軽に湿気対策がしたい人も多いかと思います。
安くてもしっかりと除湿をしてくれる除湿機もありますので、購入時のコストを下げたい人におすすめです。
もちろん高い除湿機の方が除湿能力が優れていたり、便利な機能が付いている場合がほとんどです。
しかし、そこまでこだわりがなく気軽に湿気対策をしたい人なら、最低限問題なく使用できます。
空気中のホコリや塵、花粉などにも対応したい人向け
空気清浄機能が付いている除湿機がおすすめです。
除湿機だけでは対応しづらい小さい粒子に対応できる空気清浄機能が付いていることによって、部屋を清潔に保ちやすくなります。
カビ対策をさらに効果的にすることができますし、空気清浄機と除湿機の両方を用意する必要がないので、購入コスト・設置すページ的にもお得です。
インテリアに活用したい人向け
部屋のインテリアにこだわっていても、除湿機が無骨だと景観が悪くなってしまいます。
そういったことを避けたい場合は、部屋にあってもおしゃれであり、景観を乱さない除湿機を選びましょう。
シンプルなデザインの除湿器や高級感がある除湿機など、インテリアとして活用できるのでおすすめです。
除湿機の有名メーカー
除湿機の代表的な有名メーカーを紹介します。
メーカーによって展開している除湿機に特徴があるので、ブランドで絞ると除湿機選びが楽になる人もいるかと思います。
パナソニック
衣類乾燥向けの除湿器を豊富に展開しており、冬向けのデシカント式除湿機を多い特徴があります。
花粉やPM2.5、脱臭効果のある「ナノイーX」を搭載したハイブリッド式除湿機も展開しています。
基本的にどの除湿機も性能が高いですし、信頼性の高いメーカーです。
コロナ
消費電力が少なく、梅雨や夏の時期に活躍するコンプレッサー式除湿機を中心に展開しているメーカーです。
ニーズによって3つのシリーズが展開されているので、除湿機選びが楽なのが特徴です。
衣類乾燥向けの除湿器ばかりなので、部屋干しの頻度が高い人におすすめできるメーカーとなっています。
シャープ
シャープの代名詞とも言える「プラズマクラスター」を搭載したコンプレッサー式除湿機を展開しています。
プラズマクラスターによってカビやウイルス、臭いの原因菌を抑制できるので、除湿だけでなく清潔な空間にすることも可能です。
部屋干しでの衣類乾燥が考慮されているので、梅雨や夏の衣類乾燥に除湿機を使いたい人に適したメーカーであると言えます。