正しく使ってやけど防止!湯たんぽの効果的な使い方
湯たんぽは1度お湯を入れてしまえば一晩電気などを使用することもなく温かさを持続させてくれる頼もしい暖房器具です。昨今はエコで体にも優しいことから湯たんぽを使用する人が増えています。
しかし湯たんぽを使用するにあたって注意しなくてはならない事柄が幾つかあるのです。この注意をおろそかにすると、怪我や事故の可能性もあるのでしっかりと確認する必要があります。
ここでは湯たんぽを使用する際の注意や、より効果的な方法について下記のポイントを抑えてまとめてみました。
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湯たんぽを用意する
一口に湯たんぽといってもその種類やサイズは様々です。ただなんとなくで購入してしまうと使用したときに思っていたのと違うということにもなりかねません。使用する用途と望む機能をしっかりと確認し、下調べをしてから購入することで失敗を回避できます。
まずは湯たんぽの種類とそれぞれの湯たんぽがどのような用途に適しているのかを詳しく見ていきましょう。
金属製湯たんぽ
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金属製湯たんぽは、トタン・ブリキ製湯たんぽ・アルミ製湯たんぽ・銅製湯たんぽ・ステンレス製湯たんぽを指します。金属製の湯たんぽは非常に保温力に優れていることが特徴です。熱伝導率の高さから本体も高温になるためカバーをかけて使用する必要があります。
金属製湯たんぽは、製品によっては直火で温めることが出来る点も他の湯たんぽにはない大きな特徴です。お湯を入れるという湯たんぽにおいて最大の手間を省くことが出来るメリットと言えるでしょう。
以上を踏まえ、金属製湯たんぽは保温力を重視する人、また、冷え込みの厳しい地域の人に適していると言えます。一方でやけどの危険が高いため赤ちゃんやペット用としてはやや難があります。
プラスチック製湯たんぽ
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現在販売されている湯たんぽの中で最も身近なものがプラスチック製湯たんぽでしょう。比較的安価で購入できる点、取扱店舗の多さから購入しやすい湯たんぽであると言えます。サイズや形、カバーの種類が多く、選ぶ楽しがある点もプラスチック製の湯たんぽのメリットです。
赤ちゃん用やペット用など低刺激なものも販売されており、使い勝手の良い湯たんぽであると言えますが保温性は金属製のものに比べて劣る点がデメリットです。
プラスチック製の湯たんぽはコストパフォーマンスに優れた湯たんぽなのでコスト重視で選びたい人に非常に適しています。また、可愛いカバーで楽しみたい人にもおすすめです。
ゴム製湯たんぽ
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ゴム製湯たんぽは金属やプラスチックとは異なり、柔らかな感触が大きな特徴の湯たんぽです。柔らかいことにより、体に添うように温めてくれる点はメリットと言えるでしょう。可愛いデザインやカバーが多くあり、選ぶ楽しさがある点、お湯を入れなければコンパクトになることから、オフィスなどで使用できる点もゴム製ならではのメリットです。
しかし、ゴム独特の臭いが気になる場合もあるので注意が必要です。また、保温性は金属製に比べると劣るので保温性を求める人には適していません。
軽さや柔らかい形状から、肩こりや腰痛、お腹を温めるのに適した湯たんぽで、オフィスなどでの使用にもおすすめです。
陶器製湯たんぽ
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陶器製湯たんぽの大きな特徴は、体にとって非常に優しいという点です。金属やプラスチックの湯たんぽとは異なり、遠赤外線で体の芯から温めてくれるため、心地良い温かさを実感できます。また、陶器の湯たんぽは水分を外に発散させるため、加湿の効果もある点が非常に優れたポイントと言えます。
しかし、素材の関係上他の湯たんぽに比べると重量がある点、扱いに注意しなければ割れる可能性がある点などのデメリットもあります。
陶器の湯たんぽは心地良く温まりたい人、冬場の乾燥に悩んでいる人におすすめです。特に乾燥性敏感肌の人には最適でしょう。
電子レンジ湯たんぽ
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電子レンジ湯たんぽの最大のメリットはその手軽さになります。電子レンジで加熱するだけなのでお湯を沸かす必要がなく、ガス代と電気代の節約になります。価格も手頃なものが多く、小型のものが多いので外出先での使用にも適しています。また、温めたい部位に特化した製品が多く販売されているのもメリットの1つです。
一方で加熱の際に注意が必要で、推奨されている加熱時間をオーバーして加熱した場合爆発する恐れがあります。
電子レンジ湯たんぽは手軽に温まりたい人に適した湯たんぽです。肩や目元など、部分的に温まりたい場合も適しています。
蓄熱式湯たんぽ
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蓄熱式湯たんぽのメリットは充電するだけで簡単に温かさを堪能できる点にあります。ガス代や水道代のかかる他の湯たんぽに比べ、充電中の電気代しかかからないため、経済的な湯たんぽでもあります。職場で1番使いやすい湯たんぽではないでしょうか。
一方で本体に充電コードを挿す部分があり、その部分がゴロゴロしてしまうのが難点です。
蓄熱式湯たんぽは手軽に温まりたい人に適しています。使用する環境にも左右されますが、長期的に見ると最もコストが抑えられる湯たんぽでもあります。
お湯の入れ方
湯たんぽを購入し、いざ使用するとなった際、素材によってお湯の入れ方が異なるという点を意識したことがあるでしょうか。実はそれぞれの素材ごとに推奨されているお湯の温度、量は異なっています。それぞれの湯たんぽごとに使用方法として入れるお湯の温度や量に関する記述があるので、必ず目を通してから使用するようにしましょう。
目安として陶器製で70℃くらい、金属製で70℃~90℃くらい、プラスチックやゴム製で70℃~80℃くらいが推奨されています。どの湯たんぽであれ70℃前後のお湯を入れるようにすると間違いがないかもしれません。
お湯の量に関しては金属製、プラスチック製に関しては口まで満タンに入れるようにしましょう。金属製の湯たんぽは満タンに入れなければ熱伝導率が悪くなってしまいます。プラスチック製の湯たんぽは空気が入ると変形してしまうので注意が必要です。
ゴム製の湯たんぽは3分の2が望ましいと言われています。少なすぎるとすぐに冷めてしまい、多すぎるとゴム製湯たんぽの柔らかさが損なわれてしまうためです。また、陶器製の湯たんぽは7~8分目までお湯を入れるようにしてください。これは満タンに入れてしまうと蓋をする際にお湯が溢れてしまうこと、陶器が割れてしまう可能性があること、そして重くなりすぎてしまうことなどの理由があります。
カバーを付ける
湯たんぽを使用する際はほぼ全ての湯たんぽにカバーを付ける必要があります。そのため、現在販売されている湯たんぽの多くは湯たんぽとカバーをセットにして販売しているものが多くあります。湯たんぽはそれ単体で使用できないわけではありません。しかし、カバーをかけることによってより快適に、そしてより安全に使用できるようになります。
湯たんぽカバーには大きく2つの役割があります。1つは保温性を高める効果です。湯たんぽの熱源はお湯なので、これは時間の経過とともに温度が下がっていきます。カバーかけることにより温かさをよりキープできるようになるのです。
2つ目はやけどの危険性の軽減です。湯たんぽには熱い湯を入れるので、触れればやけどを負う可能性があります。カバーをすることで、安全性を高めることができるのです。しかし、カバーをしていても湯たんぽに長時間肌を触れさせていると低温やけどの可能性があるので気を付けましょう。
ちなみに低温やけどが起こる温度と接触時間の目安は44℃で3時間~4時間、46℃で30分~1時間、50℃になると2分~3分と言われています。湯たんぽを使用するにあたって覚えておくと良いでしょう。
さらにカバーには湯たんぽの耐久性を上げる効果と、カバーの質感により使用感を向上させる効果もあります。
使うタイミングは?
湯たんぽを使用する人の多くは入眠前に布団に入れて布団を温める用途で使用している人が多いのではないでしょうか。実は湯たんぽを使用にはより効果的に温まるタイミングがあるのです。
おすすめの使用タイミングは入浴の前の使用です。寒い季節には入浴だけでは体の芯まで温まりきらない場合が多くあります。特に冷え性の人は入浴だけでは体を温めるには足りません。そこで入浴前に湯たんぽを使用して余熱しておくことにより、入浴で体を温める効果を促進することができます。
入浴前に使用した湯たんぽはそのまま布団に入れておくことで、お風呂上がりに温まった体を冷ますことなく温かい状態で眠ることができます。そして、睡眠時に湯たんぽを使用する際は、足元や腰の近くなどに置き、直接触れないようにしましょう。
当てる場所は?
基本的には気持ち良く感じられる箇所であればどこに当てても構いませんが、より効果的に温まりたい場合は血管の多い箇所を集中して温めるようにしましょう。
特に太ももを重点的に温めると、確かな効果を感じることができます。十分に温まったら、次はお尻を温めるのがおすすめです。お尻は脂肪が多く温めるのに時間を要する部位です。ゆっくりと温めるようにしましょう。
また、慢性的な腰痛や肩こりに悩んでいる人は患部を温めることは非常に有効な手段です。肩こりを温めて楽にすると、肩こりや首こりからくる頭痛を軽減することもできます。
冷めたお湯の使いみち
湯たんぽに入れたお湯がまだ温かい場合は洗顔に使用するのがおすすめです。特に陶器製の湯たんぽを使用している場合は、水で洗顔するよりも肌に良いのでぜひ試してみてください。
それ以外にも様々な再利用方法があります。洗濯や掃除など、家事に使用する、加湿器に使用する、など環境によって様々な用途に使用できます。湯たんぽのお湯を再利用することで、元々エコなアイテムである湯たんぽを一層お得に使用することができます。
お手入れ方法
オフシーズンに湯たんぽをしまう際は、よく水気を切り中をしっかりと乾燥させます。特に金属製の湯たんぽは水分が残っていると腐食や錆の原因になります。基本的には蓋を取ってそのままにしておけば十分に乾燥させることができます。風通しの良いところに置いておけばより簡単に乾燥させることができます。乾燥後は暗所で保管しておきましょう。
また、保管していた湯たんぽを使用する際は本体やパッキンの確認後、1度水を入れて漏れがないか確認してから使用することでより安全に使用することができます。湯たんぽカバーは素材にもよりますが家庭で洗濯後、次に使用する時まで保管しておきましょう。