夫婦喧嘩における暴力から抜け出せなかった事例

夫婦喧嘩において、暴力行為をはたらくというのは最低の行為と言えます。どんな理由があれ、決して正当化されるべきことではありません。もしも夫婦喧嘩による暴力に悩む方が居た場合には、早急に解決すべく行動しましょう。
ここではそうした解決するための機会を逃してしまったがために、結婚後も夫婦喧嘩における暴力に長い間苦しんだケースを紹介します。
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夫婦喧嘩における暴力の始まり
暴力が始まったきっかけ
これはとある夫婦が、夫婦喧嘩における暴力によって、その人生に大きな傷を負うことになってしまった事例です。この二人の交際は妻側の一目惚れから始まりました。
その後夫の就職、転勤を機会に妻側が仕事を辞め結婚することとなり、夫の転勤先で二人の新婚生活がスタートしました。当初は夫婦喧嘩もなく仲良く暮らしていたものの、ある日妻の手帳に書いてあった男友達の連絡先をみた夫が激怒。
夫婦喧嘩の末、夫が妻に暴力をふるったのが夫による暴力の始まりでした。この時夫は、妻に対する罪悪感はほぼ皆無であり、暴力の理由を「妻が心配だった」の一言で済ませています。
非を認めないまま続く暴力
その後も些細なことで夫婦喧嘩は起こるようになってしまい、暴力行為に加え、食器を壁になげつける、箸を大量に折る、しまいには包丁を持ち上げて妻を脅すといった行為もあったそうです。新婚旅行に行った際には首を絞められるといった暴力行為もありました。
結婚後、夫は付き合っている女性がいることが発覚し、妻に対してその女性とは別れる約束をします。妻は夫を信じていましたが、結局夫はその女性との交際を続けていました。
このことに関しても夫は決して罪を認めず、夫婦喧嘩のたびに暴力をふるっています。妻が妊娠しても中絶させては妻を気遣うことなく自分の時間を楽しんでいました。
夫婦喧嘩における暴力の日常化
暴力を受ける妻の心理状態
頻繁におこる夫婦喧嘩において、暴力が日常化していく過程に、ある特徴がみられます。それは、夫側が絶対に正しいという洗脳を妻に日常的にかけていくことです。
これは暴力という恐怖を利用して行われていくものであり、夫婦喧嘩の度に、妻が夫の考えた通りのことをしないことを責め立て、それによって暴力が振るわれているということを学習させていきます。
つまり、妻には自分が悪いことをしているから暴力を振るわれていると思わせていたことになります。実際に妻は、夫婦喧嘩の際に夫に暴力を振るわれるのは自分が悪いと自覚していたようです。
悪化していく妻の心理状態
夫婦喧嘩の度に暴力を振るわれる妻の心理状態はさらに悪化していきます。常に夫からは、「お前が悪いから謝れ」と言われ続け、殴られたくない恐怖から言われるがままに謝ってしまうという状態が続きます。
それでも夫のとの関係を壊したくない妻は、家事をしっかりと続けますが、その思いは夫に伝わることが決してありませんでした。
そのような状況において妻の心理状態はさらに悪化、さらに夫のリストラが重なりそれも妻のせいにされ暴力が続き、結局はアルコール依存症に陥ってしまいます。
暴力から始まった悲劇に結末
夫婦喧嘩における暴力から学ぶべき事
その後この妻は、アルコール依存症から抜け出すためのリハビリにおいて、自分が夫からの洗脳状態であったことを自覚していきます。それによって夫との時間が無駄であったことに気が付き離婚しています。
この女性が過ごした時間は長く不毛であったと言わざるを得ません。このような状態にならないために大切なことは、夫婦喧嘩における暴力というのは、異常なことだという認識です。
実際に暴力を受けたのであれば、他人にどう思われるかなど気にせず、とにかく第三者に相談することが重要だと言えるでしょう。周囲に対するSOSは決して恥ずかしいことではありません。たかが夫婦喧嘩と侮らないようにすべきでしょう。