夫婦喧嘩で子供に八つ当たりする前に・・・

夫婦喧嘩が子供に及ぼす悪影響についてはご説明した通りです。しかし、子供に夫婦喧嘩を見せないようにしても、八つ当たりをしてしまっては意味がありません。ここでは、八つ当たりが子供に及ぼす悪影響と、八つ当たりしないようにするための方法をご説明します。

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夫婦喧嘩後の行動の大半は子供にとって八つ当たり

夫婦喧嘩後の教育は子供にとって八つ当たりの可能性が大

夫婦喧嘩直後は、頭に血が上って感情的になってしまっています。もう落ち着いて冷静になれたと思っていても、人間はそう簡単に気持ちの整理がつきません。そんな時にしつけ等の子供への教育を行うと、どうしても八つ当たりのような言動を起こしてしまいます。

夫婦喧嘩直後は、まず冷静になるのが先決です。冷静になるために、可能な限り速やかに一人の時間を作り、気持ちを落ち着かせましょう。コーヒーや紅茶を飲だり、部屋で横になったり、外の空気を吸ったり、リラックスしてみて下さい。

>>夫婦喧嘩で仲直りするための気持ちの整理の方法

夫婦喧嘩で物への八つ当たりも子供は自分の事だと感じる

子供の年齢にも左右されますが、子供は言葉の意味も理解できない頃から夫婦喧嘩を理解し、自分のせいで両親が夫婦喧嘩しているというふうに考えます。その考えは飛躍し、「夫婦喧嘩の原因の自分なんて不要な人間だ」とまで考えつめてしまいます。

それゆえ、直接夫婦喧嘩を子供に見せていないように気を付けたとしても、子供は空気を読んで夫婦喧嘩を察知し、八つ当たりも子供は自分のせいであると考えます。このような状態が続くと、「自己肯定感」が育たず、自分に価値を見いだせないまま大きくなります。

「自分は特別な存在である」と思える心理状態である「自己肯定感」が育たないと、不登校・引きこもり・自傷行為などに発展する恐れがありますので注意が必要です。

>>子供の前で夫婦喧嘩するとトラウマになる？

夫婦喧嘩の八つ当たりを子供にしない為に

子供に見せても良い夫婦喧嘩とダメな喧嘩

感情的にお互いを罵り合う夫婦喧嘩は、子供に見せてはいけません。これは、子供へ計り知れない悪影響を与えてしまいます。しかし、子供に見せてもよい夫婦喧嘩もあります。

>>子供の前で夫婦喧嘩をするメリットとは？

それは、両親がお互いに自己主張をしつつも、最後にはお互いを理解して終わる夫婦喧嘩です。一見すると不可能のように思いますが、夫婦喧嘩をゼロにすることは不可能に近いので、この方法が一番効果的です。この夫婦喧嘩を行うにはコツがありますので、以下でご紹介します。

まず第一に、「目的は勝利ではない」という点を再認識してください。夫婦は憎しみ合う敵ではありません。夫婦喧嘩はお互いの自己主張のすり合わせであり、最終的な目的は相互理解です。次に、「仲直りするまでが夫婦喧嘩」と覚えてください。

どうしても意見が噛み合わない時は、言いたいことを言うだけで喧嘩別れすることが多いと思います。しかし、そこからは何も生まれませんし、子供も何も学べません。夫婦喧嘩をしてから仲直りするまでのプロセスを子供に見せることに意味があります。

気持ちの整理がつかない時でも、握手やハグなどで形式的にだけでも仲直りをしましょう。気持ちの整理は後からついていきます。最後に、「無理に結論を出そうとしない」という点です。

夫婦喧嘩の最終的な目的は相互理解ですが、互いの本音を共有出来ただけでも大きな成果です。無理に結論を出そうとすると話がこじれてしまうのです。

>>夫婦喧嘩で謝るのはどちらから？

子供への八つ当たりが及ぼす影響

子供への八つ当たりは、多大なる悪影響を子供に与えます。その影響の中で最も多いのが、「アダルト・チルドレン」です。子供が八つ当たりや虐待等の家庭問題を持つ家庭で育ち、心理的外傷（トラウマ）を持ったまま成人する人のことを「アダルト・チルドレン」といいます。

「アダルト・チルドレン」は、そのトラウマから破滅的な考え方や完璧主義者になることが多く、人間関係の構築が不得手など多くの悪い特徴が現れます。

>>夫婦喧嘩が与える子供への影響について