夫婦喧嘩の末の離婚において子供がいる場合
夫婦喧嘩が迎える結末の一つが離婚というものです。離婚はどんな夫婦にとっても決断しがたいものですが、特に子供がいる家庭における夫婦喧嘩の末の離婚はより決断しがたいものでしょう。そんな子供がいる場合の、夫婦喧嘩の末の離婚について注意点など解説していきます。
スポンサーリンク
夫婦喧嘩の末に離婚する場合の子供の気持ち
夫婦喧嘩が、子供に対して与える影響というのは決して小さくありません。その原因が子供になかったとしても、子供は責任を感じるなど、少なからず心に傷を負っていくこととなります。
それが、夫婦喧嘩で終わるのであればまだしも、離婚という結末を考える場合には、決して子供を無視することはできないでしょう。
離婚が夫婦喧嘩以上に子供へ与える影響
ただの夫婦喧嘩にとどまらず、その結末が離婚へと発展した場合、子供にはどんな影響を与えることになるのでしょうか。まず第一に考えなくてはならないのは精神的な問題です。
もしも子供が物心ついている年頃なのであれば、突然片親になるという事実を受け入れるのはそう簡単なことではありません。夫婦喧嘩との大きな違いは、どちらかの親がいなくなるということなのです。
また乳幼児においても、まだ親を失うということは理解していないかもしれませんが、片親で乳幼児を育てるというのは、体力的にも精神的にも辛いものです。
また子供が成長するに従って、なぜ自分には親が一人しかいないのか、この部分に悩む日が必ずくることになるのです。
夫婦喧嘩の末の離婚を子供にどのように伝えるのか
離婚に至る多くの夫婦の場合、突然離婚ということは少ないでしょう。大抵の場合、夫婦喧嘩を繰り返していくこととなります。子供は、日常的にその夫婦喧嘩を見ていることになるので、その後夫婦が離婚をするとなった場合には、その状況すら目にしなくなります。
つまり、どちらかの親がいないという状況を理解しようとすることになるのです。ここで親は、子供にどのように離婚を伝えるべきなのでしょうか。
子供に離婚という事実を隠すべきか
子供にとって、普段の夫婦喧嘩と、離婚というのはまったく違った未来を作ります。ここで良くあるのが、「お父さんはお仕事で遠くに行っている」などというウソです。当然ですが、このウソは必ずバレる日が来ます。これによって子供は親への信頼を完全に失います。
子供の将来にとっては致命的とも言えることでしょう。夫婦喧嘩と違い、離婚は子供にとっては理解が難しいものです。だからと言ってウソをつくのではなく、理解してもらえるようにじっくりと話をしましょう。時間がかかるのは当然です。しかしそれから逃げてはいけないのです。
離婚後も相手の悪口を子供には伝えない
基本的に夫婦喧嘩やその結末として訪れる離婚というのは、あくまでも夫婦の問題であり子供の問題ではありません。どんなに夫婦喧嘩をしていようが、子供にとってはどちらも親であり、どちらも大切な存在であることには変わりないのです。
そのような状況で、子供に対して別れた夫、妻の悪口を言うのは避けましょう。元パートナーに対して不満があるのは当然のことであり、だからこそ夫婦喧嘩をし、離婚という結末に至っているのは分かります。
しかしそれを子供に伝えるのは、子供に対して何のメリットもないのです。子供のことを考えるのであれば、いつでも会える環境を用意すること、そしてそれが可能であることを伝えるべきではないでしょうか。
離婚後の親が子供にできること
夫婦喧嘩の末、離婚という決断をすることは、例え子供がいようとも、仕方のない決断かもしれません。しかしだからこそしっかりとしたケアを子供にしなくてはなりません。今後離ればなれになった親とはいつどんな頻度で会えるのか。
例え親が一人になったとしても愛する気持ちは決して変わらないことなど、伝えられること、伝えるべきことをしっかりと子供に伝えましょう。そしてこれまで以上に愛情を持って接することを忘れてはいけません。