夫婦喧嘩が与える子供への影響について
子供に悪影響を与えているなと漠然と思いながらも、なかなか減らない夫婦喧嘩。あなたが思っているよりも大きな悪影響を子供は受けています。その精神的負担は、その後の人生に大きな影響を与えます。自己肯定感やアダルトチルドレンなど夫婦喧嘩が子供に与える影響についてご説明。
スポンサーリンク
夫婦喧嘩や悪口は子供への精神的虐待
夫婦喧嘩の影響でアダルト・チルドレンになりやすい
夫婦喧嘩は子供に悪影響を与えています。夫婦喧嘩を子供に見られたり聞かれたりするのは、なんとなく教育上良くないと漠然と感じてられる方は多いと思います。その通りで、夫婦喧嘩は想像以上に子供には悪影響を与えています。
その影響の一つに「アダルト・チルドレン」があります。「アダルト・チルドレン」とは、親からの虐待や家庭問題を持つ家庭で育った子供が成人しても、その心理的外傷(トラウマ)を持つ人のことを指します。
「アダルト・チルドレン」は、破滅的な考えや完璧主義者などになりやすく、人間関係の構築が苦手など多くの悪い特徴を持っています。
夫婦喧嘩の影響は子供が親になった時にも連鎖しやすい
夫婦喧嘩は子供にとって「モラハラ(モラスハラスメント)」です。モラハラは親の虐待と同様に、子供が親の立場になった場合、自分も同じモラハラを起こす確率が高いです。
その連鎖は子から子へ、そのまた子へと連鎖していきます。子供にこんな辛い思いをさせたくなければ、悪影響しか与えない夫婦喧嘩は即刻やめるべきです。
子供は夫婦喧嘩を「自分のこと」と考える
夫婦喧嘩の影響で失われる子供の自己肯定感
もちろん子供の年齢にもよりますが、両親が夫婦喧嘩していると言葉の意味も分からない年齢から子供は自分のせいで両親が夫婦喧嘩をしていると感じます。その考えが飛躍し、両親が夫婦喧嘩する原因の自分なんていらない人間だと考えるようになってしまいます。
つまり、自己肯定感が育たず、自分に価値を見出すことが出来なくなります。自己肯定感とは、「自分は大切な存在である」と思える心の状態を指します。近年、教育上の重要な要素であると考えられており、特に幼少期の生活や教育環境に大きく左右されると考えられています。
自己肯定感が高いと、良好な人間関係を築きやすく、少々のことでめげない人になります。逆に自己肯定感が低いと、自身が無く委縮した人となりやすく、ひどいとリストカットや自殺に至るケースも少なくありません。何の責任もない子供に大きな悪影響を与える夫婦喧嘩は、極力避けましょう。
夫婦喧嘩を子供に見せてしまった後のフォロー
特に子供が小さいときは、夫婦喧嘩が始まると子供は泣いてしまうことが多いと思います。それだけ子供には大きな精神的負担となっています。夫婦喧嘩が日常化してくると、泣かずに黙って見てる状態に子供がなることがあります。
この状態は要注意です。平気なフリで我慢する子供の心理状態は悪く、不安を心の奥底に抱え込み、将来的にトラウマとなる可能性が高い状態です。しかし、気を付けていても夫婦喧嘩をゼロにすることは、非常に難しいと思います。
そこで、夫婦喧嘩してしまった後の子供へのフォローが重要となります。簡潔に申し上げると、「慰める」のが最も良い方法です。子供は夫婦喧嘩を自分のせいだと考えてしまうことが多いので、「子供のせいではない」ことを伝えることも重要です。
もちろん、喧嘩直後で気が立っているときに無理に行う必要はありませんが、精神状態が落ち着いたら、必ず子供へのフォローを行ってください。