子供は夫婦喧嘩が原因で熱を出します
夫婦喧嘩が子供に大きな悪影響を及ぼすことは説明してきた通りです。しかし、精神的な負荷は時として子供の肉体にも大きな影響を及ぼすこともあります。ここでは、夫婦喧嘩等によって子供に大きなストレスが与えられた時に現れる肉体的症状とその仕組みについてご説明します。
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夫婦喧嘩は子供の体調にも影響を及ぼす
乳幼児は夫婦喧嘩のストレスで熱性けいれんを引き起こす
まだまだ言葉も理解できない乳幼児でも、両親の表情や声のトーンから夫婦喧嘩を感じ取ります。小さな子供にとっては、絶対的な存在である両親の不仲が与える影響は絶大です。不安や心配が大きくなりすぎると、乳幼児は熱を出したり体調を崩すことがあります。
それに加え、場合によっては「熱性けいれん」を引き起こすこともあります。「熱性けいれん」とは、発熱時に痙攣を起こすことであり、6か月から6歳の子供が発症します。
小さい子供は、急に熱を出すことは珍しくありません。乳幼児は38度以上の高熱を出すと「熱けいれん」を起こしやすいので注意しましょう。
言葉の意味が理解出来なくても子供は夫婦喧嘩を察知する
前述したとおり、言葉の意味がまだ分からない子供でも、夫婦喧嘩に気づきます。両親の表情や声のトーン、仕草、語気、雰囲気など多くの事から、両親の不仲を感じ取ります。子供にとって家庭は「唯一の世界」であり、両親は「絶対の存在」です。
「絶対の存在」同士が不仲であり、「唯一の世界」が崩れるかもしれない恐怖や不安は筆舌に尽くし難い恐怖です。まだまだ小さいから何もわからないと思っていると大間違いです。夫婦喧嘩はまだ言葉を理解できない子供にも大きな精神的負荷を与えます。くれぐれもご注意ください。
夫婦喧嘩によって子供の免疫力が低下する
「病は気から」が夫婦喧嘩と免疫低下の原因
小さな子供は、両親などの周囲の大人の雰囲気にとても敏感です。身の回りの大人の雰囲気などから心境を感じ取り、良い影響も悪い影響も非常に受けます。例えば、夫婦喧嘩が多いと子供が熱を出したり、両親がイライラしていると泣き出したり熱を出したりします。
これは、子供が両親の心の機微を感じ取り、その影響で子供自身が強いストレスを感じたのです。それゆえ、もともと免疫力や抵抗力の低い子供がストレスによってさらに弱り、病気に繋がるのです。子供、特に乳幼児はこの傾向が強く、この夫婦喧嘩は自分とは全く関係のないという風に聞き流すことが出来ません。
しかし逆に、この性質は子供に関係のないことでも、両親の楽しい雰囲気を感じることで、子供は笑顔になって喜ぶことが出来ます。子供は雰囲気の変化に敏感であり、良くも悪くも大きな影響を受けるということを覚えておきましょう。
夫婦喧嘩の影響は子供にストレス性疾患をもたらす
夫婦喧嘩の影響で、子供がストレス性疾患を患うことがあります。多いのが「嘔吐・発熱」です。子供はストレスを抱え込みやすいため、嫌な思いをしたことを思いだし、心因性の嘔吐をすることがあります。両親が子供にとって一番の理解者であることを分からせるためにも、叱りつけるのは絶対にダメです。
やさしい言葉をかけながら処置を施して下さい。徐々に吐き気のコントロールが出来るようになります。また、同様にストレスを多く感じると発熱することもあります。
風邪ではないのに熱がある場合は、ストレスが原因の可能性も疑ってください。ストレスが原因の諸症状は、原因のストレスを取り除けば簡単に治ることも多々あります。