子供の前で夫婦喧嘩をするメリットとは
一般的には夫婦喧嘩を子供の前でするというのは決して良いことではありません。子供の前で夫婦喧嘩をすることはデメリットが非常に大きいと言えます。
しかし子育てにおいて夫婦喧嘩を見せることは悪いことばかりではないと考える方もいます。夫婦喧嘩を子供に見せることによって、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。
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夫婦喧嘩から子供が学ぶものとは
冒頭部分でも触れたように、夫婦喧嘩というのは本来であれば、積極的に子供に見せるようなものではないと言えるでしょう。精神的にも悪影響を与えるばかりでなく、トラウマを残してしまうことすらあります。
このように一般的には子供の前では避けるべき夫婦喧嘩ですが、考え方次第では必ずしもすべての場合においてデメリットがあるわけではありません。もちろん、非常に低レベルと言わざるを得ないような内容の夫婦喧嘩は別ですが、その内容ややりとりの仕方によっては、子供が学べるべき点もあると言えます。
夫婦喧嘩から人間関係における信頼を学ぶ
夫婦喧嘩というのは、勝ち負けを決めるような単純な争いではありません。本来であれば、夫婦間の意見の相違をすり合わせ、お互いに信頼関係を築いていくための話し合いの場であり、二人の人間が歩み寄っていくための手段の一つであると言えます。
その過程において、たとえ多少の言い争いがあったとしても、最終的にはお互いが歩み寄り、より良い方向に向かうことができる、このことを夫婦喧嘩を通じて学ぶチャンスでもあると言えるのではないでしょうか。
一旦は意見が合わなかった相手とも、最終的には意見をすり合わせていく、これは他人とのコミュニケーションにおいて非常に重要なことであると同時に、それをするためには信頼関係がなくてはいけません。
つまり、人間関係に必要な信頼を学ぶためには、夫婦喧嘩は決して悪いものではないということが言えるのです。
夫婦喧嘩から人間の様々な感情を学ぶ
人間は生きていく上で、常に楽しいことばかりでいつも笑顔、そうありたいとは思うものの、現実には非常に難しいと言えるでしょう。実際には悲しいこと悔しいこと、怒りや喜びなど様々な感情があります。
そして仮に悲しみや怒りといったマイナスな感情になったとしても、最終的にはまた笑顔に戻れるということは素晴らしいことでしょう。夫婦喧嘩においてはこれを間近に見ることができます。
これによって子供は、人間が持つ様々な感情を、客観的な視点によって観察することができます。そして、悲しみや怒りから再び喜びや幸せの感情に戻れることを知れば、決して失敗や傷つくことばかりを恐れるような委縮した人間にはならないでしょう。
常に目の前のことに対して情熱を注げる人間を育てるためには、夫婦喧嘩すらも悪いことばかりではないということが言えるのではないでしょうか。
夫婦喧嘩が子供に悪影響を与えないために
ここまで夫婦喧嘩が子供に必ずしもデメリットではないこと、メリットになる部分もあることを紹介してきました。しかし夫婦喧嘩を通じて子供に対して良い影響を与えるためには、最終的には必ず仲直りをするということが前提条件としてあります。
お互い一歩も譲らず、ロクな話し合いもできず口もきかなくなった。これでは子供に対して良い影響など与えることなどできません。恐怖や不安といった感情を子供に植えつけるだけになってしまいます。
もしも子供の前で夫婦喧嘩になってしまった時には、できるだけ冷静に、喧嘩というよりも話合いであるという点を意識しましょう。そうしたやりとりがあることが何よりも重要になるということを忘れないでください。