注目の保温弁当箱の保温性をタイプ別に徹底比較!
弁当箱の中でも、今非常に人気の高い種類といえば保温タイプの弁当箱です。そこで今回は、本当に保温弁当箱って食べるときにあったかいの?という疑問や、保温弁当箱の中でも特に保温性に優れている弁当箱はどれ?という悩みに応えるべく、弁当箱をタイプ別に分けて保温性を徹底比較し検証してみました。
今回の比較でわかった保温弁当箱の選び方や、保温弁当箱を選ぶときに注意しておきたいポイントなども合わせて紹介していきますので、保温弁当箱について気になっている人は必見です。
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弁当箱の保温性比較検証結果
開始時 | 1時間後 | 3時間後 | 5時間後 | 7時間後 | 24時間後 | |
ランチジャー | 100℃ | 75℃ | 64℃ | 56℃ | 53℃ | 31℃ |
保温弁当箱 | 100℃ | 58℃ | 50℃ | 44℃ | 41℃ | 25℃ |
弁当箱 +保温バッグ |
100℃ | 56℃ | 38℃ | 32℃ | 30℃ | 23℃ |
弁当箱 | 100℃ | 44℃ | 36℃ | 30℃ | 29℃ | 23℃ |
スープジャー +保温バッグ |
100℃ | 80℃ | 73℃ | 64℃ | 57℃ | 34℃ |
スープジャー | 100℃ | 78℃ | 62℃ | 58℃ | 55℃ | 31℃ |
スープジャー (蓋無) |
100℃ | 48℃ | 34℃ | 27℃ | 26℃ | 25℃ |
保温性に優れていると言われているスープジャーやランチジャー。さらに保温性がウリの保温弁当箱。他にも一般的な弁当箱や保温バッグを使用した状態などの弁当に100℃のお湯を入れて、その保温性を比較してみました。
もちろん同じランチジャー1つとっても様々なメーカーから登場しているため、製品によって保温性に差が出ると思いますから今回は製品名を伏せさせていただきます。また、温度をチェックするために数時間ごとに蓋を開けていますので、とくに魔法瓶タイプの弁当箱などは比較表の数値よりも、実際の保温力は高いと考えられます。
弁当箱の保温性比較でわかったこと
今回の弁当箱保温性比較において「ランチジャー、スープジャー」が弁当箱の中でも最も保温性が優れているという事。そして弁当箱の保温性に関しては最初の1時間が非常に重要であり、そこから温度の変動率自体はどの弁当箱もだいたい並行して推移しています。
そして、気になるのは朝の6時に弁当を作ったとしてお昼の12時に食べる場合の「6時間経過後の温度」ですが、保温機能のない弁当箱や保温バッグのみの状態と比べて、スープジャーやランチジャーの温度は高いままであるという事。
一般的な弁当箱が1時間後に60℃を下回るのに対し、保温タイプのスープジャーとランチジャーは6時間後でも60℃近くをキープしていますから、やはり弁当箱を保温性で選ぶのならこのタイプが良いと考えられます。
「魔法瓶タイプの弁当箱+保温バッグ」が最強
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今回の比較検証の結果を見る限り「魔法瓶タイプ+保温バッグ」がマストである事は一目瞭然です。
保温機能のない一般的な弁当箱の温度は、たった1時間で56℃も減少していますが、魔法瓶タイプに保温バッグを使用した弁当箱は7時間後でも43℃しか減少していません。とにかく保温性を重視するならこのセットが最強です。
気密性の高さは保温性に強く影響する!
ここで気になるのは、ランチジャーやスープジャーとは別のカテゴリーにある「保温弁当箱」というタイプ。
このタイプは一般的な弁当箱に保温性をもたせているタイプなのですが、グラフを見ると魔法瓶タイプの弁当箱とは比べ物にならないほど保温性に差が出ています。この違いはおそらく気密性にあると考えてよいでしょう。
魔法瓶タイプの弁当箱は上部の蓋がしっかりと締められており、真空の層が外の温度と中の温度を分けてくれます。しかしランチジャーやスープジャーとは違う保温弁当箱は、容器が魔法瓶であっても弁当箱の蓋がスライド式であったりパコッとはめるタイプだったりするため、しっかり密閉されない点が保温性に現れています。
参考のために用意した蓋なしのスープジャーの温度変化を見てもらえば分かる通り、いくら容器が魔法瓶タイプであっても蓋が開いていれば保温力のない弁当箱にすら劣る保温性です。つまり保温力で弁当箱を選ぶなら気密性の高さも注目すべき点であるといえるでしょう。
保温バッグにはそこまで保温機能がない
どんな弁当箱でも保温できるように感じる保温バッグですが、この保温バッグは「気休め」にしかならないことが今回の比較でわかりました。もちろん無いよりはあったほうがマシです。
保温性のない弁当箱を保温バッグに入れても、一般的な弁当箱とほぼ保温性はほぼ変わりません。またスープジャーを保温バッグに入れても、その変化は微々たるものでした。
もちろんこれは今回の検証方法である「数時間に一回開封して温度を調べる」という行為の影響かもしれませんので参考にもならないかもしれません。しかし一度も開けていない1時間後のチェック時点でも、保温バッグに入れた一般的な弁当箱の温度が60℃を下回っているため、保温バッグは気休め程度のものである事がわかります。
保温性比較に使用した弁当箱のタイプと保温力について
弁当箱の種類と言われても、どんな弁当箱があるのかすらわからない!という人も多いと思いますので、今回の比較でわかった弁当箱の保温力ランキングを紹介しつつ、それぞれの弁当箱を簡単に解説していきます。
1位:スープジャー+保温バッグ
圧倒的な保温力を見せつけてくれたのが、スープジャーと保温バッグのコンビ。そもそもスープジャー自体が高い保温力であるにもかかわらず、そこに保温バッグまで使っているんですから不動の1位といって過言ではありません。
>>スープ対応の弁当箱(スープジャー)について詳しくはコチラ
2位:スープジャー
保温バッグを使用せずに比較しても圧倒的な保温力だったスープジャー。一般的な弁当箱とは比べ物にならない気密性をもっていますから、ランチタイムに暖かい弁当を楽しみたい!という人はマストバイな逸品と言えます。
3位:ランチジャー
惜しくも保温性比較では3位という結果になってしまったランチジャーですが、ご飯もおかずも暖かいまま持っていけるため、「弁当箱」として考えるなら実質1位と言っても良いかもしれません。それに今回の比較検証では保温ケースを使用したランチジャーは計測していないため、スープジャーとランチジャーはほぼ同ランクと考えても良いでしょう。
4位:保温弁当箱
ランチジャー以外の保温弁当箱。今回検証に使用したのは最も一般的とされる、ごはんの容器だけ魔法瓶タイプになっているもの。しかしランチジャーやスープジャーと比べて気密性が低く、順位は4位でしたが保温力自体はかなり大きな差さが出ています。
軽量で持ち運びがしやすいタイプなので、お弁当生活のスタイルに合わせて選びたいところです。
5位:弁当箱+保温バッグ
ほぼ保温性がないと考えられるのがこのタイプ。保温バッグのみを一般的な弁当箱に使用してもその違いは微々たるものです。保温バッグが効果を表すのは、温かいものをキープする力というより、保冷に対する部分なのかもしれません。
6位:一般的な弁当箱
比較する前から答えはわかってたよ!なんていう人もいるでしょうが、やっぱり一般的な弁当箱は保温性がありません。しかし電子レンジでの過熱もできますし「あたたかい弁当を食べる」ということに関して言うなら、昼食スペースに電子レンジがあれば、一般的な弁当箱が最強なのかもしれません。
お弁当自体も傷みにくく、前日に作ったりもできるので、便利さもメリットです。
番外:蓋を外したスープジャー(参考用)
これはあくまで参考用。いくら保温性に優れているスープジャーといえど、蓋がなければ一般的な弁当箱よりもすぐに冷えてしまうことがわかりました。