インド式の弁当箱(ダッバー)の魅力と特徴
テレビや雑誌で話題になっている金属製の2段から3段の弁当箱をインド式弁当箱(ダッバー)といいます。インドの歴史ある弁当箱でありながら、金属製のスタイリッシュなデザインで人気の高い弁当箱です。
そんなインド式の弁当箱(ダッバー)の特徴と魅力、使用する上での注意点などをご説明します。
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インド式の弁当箱(ダッバー)とは?
インド式の弁当箱(ダッバー)の特徴
インド式弁当箱の最大の特徴は、その材質です。インド式弁当箱はステンレス製がほとんどで、非常に丈夫であり、多少の高さから落としたところでビクともしません。もちろん傷にも強く、壊れにくさは弁当箱のカテゴリーでは断トツのナンバーワンであると言えます。また、ステンレス製ですので臭い移りや色移りも一切なく、長く使える無骨な弁当箱です。
それに加え、多くのインド式弁当箱はパーツも全てステンレスで作られていますので、煮沸消毒が可能なため、衛生面においても優れています。
インド式の弁当箱(ダッバー)の成り立ちと種類
インド式弁当箱の歴史は古く、19世紀ごろには既に使用されていたと言われています。インド式弁当箱のような重ね式の多重構造で金属製の弁当箱はアジアで広く使われていますが、インド式弁当箱が最も歴史があると言われています。
インドでは、多種多様な宗教が混在しており、これに加えて地域ごとの食習慣の違い、身分による階層なども相まって同じインド人でも食習慣は家庭ごとに大きく異なっています。それゆえ、外食の文化はあまり一般的ではなく、お弁当の文化が発達しました。各家庭で作ったお弁当を仕事先に運ぶ仕事が現在まで100年以上続いている程です。それに伴ってお弁当箱の文化も進歩してきたということです。
インド式弁当箱の種類としては、円錐形のインド式弁当箱と円柱形の物があります。、主流は円柱形のインド式弁当箱です。金属製で2段から3段の重ね式の多重構造という点は同じであり、形が少々異なるだけです。また、4段以上のインド式弁当箱もあるので、必要に応じてお弁当の量を調整することもできます。
インド式の弁当箱(ダッバー)の疑問と注意点
カレーは漏れないの?
インド人はほぼ毎日カレーを食べます。もちろんお弁当にもカレーが一般的です。そこで当然の疑問が生まれます。「カレー漏れないの?」と。
結論から申し上げると、漏れます。汁物であるカレーを蓋をしたとはいっても、金属製の容器に入れて運ぶのですから、当然です。インド式弁当箱は、金属製のパーツで重ね式の構造をまとめてきつく留める仕組みですが、汁漏れ防止の為のパッキン等はついていない物が殆どです。
もちろん漏れにくくするための知恵もあります。カレー等の汁物は一番上の箱にしか入れない、アツアツのカレーを入れて蓋をすることにより、冷めたときに水蒸気と気圧で密閉されやすくするなどです。しかし、気休めにしかなりませんのでお勧めできません。本場インドであまりインド式弁当箱の汁漏れが問題とならないのは、お弁当箱は出勤後にダッバーワーラーという専門の業者が自宅から仕事場まで運んでくれる仕組みのためだと考えられます。
インド式弁当箱を使おうと考えている人は、汁物は避けたほうが無難です。どうしても汁物を持ち運びたい人は、スープ弁当箱など密閉できる弁当箱を探したほうが無難です。
インド人は冷たいカレーを食べてるの?
インドでの電子レンジの普及率は分かりませんが、金属製ですので電子レンジでの加熱は危険ですのでもちろん出来ません。
そもそもインドでは、日本人のようなアツアツの物を好む習慣がありませんので、熱くないくらいの程々の暖かさを好むようです。しかし、金属製のインド式弁当箱には保温性はもちろんありませんので、昼時には冷めてしまいます。しかし、上述した通りインドにはダッバーワーラーというお弁当の配達システムが発達していますので、お昼前に各家庭からお弁当箱を回収し、お昼に仕事場に届きます。ですので、お弁当も出勤後に作られますので、ランチタイムには程よい暖かさのお弁当が届くようです。
オススメのインド式の弁当箱(ダッバー)
シーガル(Seagull) フードキャリア
現在の価格はコチラ |
インド弁当箱のオススメは、シーガルのフードキャリアです。先進的でもあり、懐かしくもある色あせないデザインと、シンプルで堅牢な作りが特徴です。オールステンレスであり、本体と蓋のみですのでお手入れも簡単ですし、火にかけることもできます。非常に丈夫であり、10年以上使っている人も多いお弁当箱です。
サイズも多くあり、2段や3段など自分に合ったサイズを見つけることができます。気になる汁漏れについてですが、カレーなどの汁物はオススメできませんが、留金を占めると本体が回転できない程しっかりと閉まるので、多少の汁気は心配ありません。