大量発生を防ぐ!ヤスデやムカデの予防と駆除退治方法
ヤスデやムカデなど歩行性害虫の対策は、侵入させないことが重用です。日本では約130種類のムカデが知られ、トビズムカデやアオズムカデなどが有名です。トビズムカデは体長10~15cmに達します。ムカデは体型が細長く、体の各節からは脚が1対ずつ生え、頭部には、毒をもった巨大な顎(あご)を備えています。
また、攻撃的で毒をもつムカデと姿かたちは似ているヤスデも、無害ではありますが、発生量が多く、防御のために臭腺からクサい体液を分泌するため不快害虫として問題となることがあります。このクサいの体液は、ヨードやキノンなどのシアンを含んでいるため、誤って口に入ると大変危険です。
ヤスデもムカデも、雨が降ると大量に発生すると言われています。ここでは、大量発生を防ぐ!ヤスデやムカデの予防と駆除退治方法を詳しくご紹介していきます。
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ヤスデやムカデを発生させない予防方法
ヤスデやムカデなどの歩行性害虫は主に、屋外で発生します。ジメジメとした環境を好むため、落ち葉の下や土の中、水たまりの周辺などを棲みかとしています。ヤスデやムカデを発生させないためにはいくつかのポイントがあります。
- 液体や粉状の殺虫剤を事前に散布
- 水たまりを作らない
屋外で発生したヤスデやムカデは、雨が大量に降る時期(特に梅雨時期)などになると、雨水が地面に溜まり溺れてしまうため壁を登ったり、屋内への侵入してきます。ヤスデやムカデの屋内への侵入を防ぐことがとても大事です。
玄関やベランダなど侵入口周辺に、液体や粉状の専用殺虫剤を撒いておくと屋内への侵入防止の効果が得られます。ただし、雨が降ると殺虫剤の効果が薄れてしまうので、雨が降ったらその都度新しく散布するようにしてください。
ヤスデやムカデは、水はけのよくないジメジメとした場所に発生するため水はけを良くして、水たまりを作らないようにしましょう。また、落ち葉などはこまめに掃いて掃除をして発生させないことも大切です。庭などの土には、砕石を入れるなど、雨が降っても庭の水はけが良い状態を保つようにしてください。
これらの方法は、一回やれば発生しないというものではなく、一時的なものなので、日ごろから発生しないような環境づくりと、殺虫剤を併用してヤスデやムカデを発生させないようにしましょう。
ヤスデやムカデの駆除退治方法
発生予防をしていても、ヤスデやムカデが発生してしまうこともあります。ヤスデやムカデを見かけた際の駆除退治の方法は、下記の方法がおすすめです。
- 屋内で見かけた場合はスプレータイプの殺虫剤を直接散布
- 屋外で見かけた場合は、液体や粉状の殺虫剤を周辺に散布
屋内でヤスデやムカデが発生した時は、スプレータイプの殺虫剤を直接ヤスデやムカデに散布しましょう。妊婦や赤ちゃんがいる場合は殺虫成分の含まれない冷却タイプの殺虫剤を選びましょう。冷却タイプの殺虫剤は、素早い動きのヤスデやムカデを瞬時で止める効果もあるので安心です。
屋外に発生した場合は、動きの素早いヤスデやムカデをスプレータイプの殺虫剤で駆除することは難しいので、よく発生する場所の周辺に、液体や粉状の殺虫剤を散布しましょう。
ヤスデやムカデを駆除する際の注意点
ヤスデやムカデを駆除する際には、ただやみくもに駆除するのではなく、いくつかの点に注意しながら駆除をするようにしてください。
- 雨が多い時期に大量発生
- ムカデに噛まれると危険
ここでは、上記の2つの注意点ついて詳しく解説したいと思います。
雨が多い時期に大量発生
雨の多い梅雨時期には、ヤスデやムカデが大量に発生します。ジメジメとした多湿の落ち葉の下や、土の中に普段は生息していますが、雨が多い時期には水が地面に溜まります。ヤスデやムカデはたまった水によって溺れてしまうので、壁や屋内に大量に逃げ出してきます。
雨の多い時期になる前に、屋内への侵入しないようにヤスデやムカデの侵入口となる玄関や窓、ベランダや家の周辺に殺虫剤を事前に撒いたり、水はけを良くしたりして水たまりを作らないなどの予防対策するようにしましょう。
ムカデに噛まれると危険 ヤスデは無害、しかしムカデは噛まれると大変危険
ヤスデとムカデは同じ歩行性害虫ですが、毒を持っていないヤスデに対してムカデは毒を持っています。ムカデは体型が細長く、体の各節からは脚が1対ずつ生え、頭部には、毒をもった巨大なアゴを持っています。
ムカデの持つ毒はヒスタミンやポリペプチドを含み、咬まれると蜂に刺されたような激痛を伴うため非常に危険です。また、治療には抗ヒスタミン剤含有のステロイド軟膏が良いとよく言わていますが、実際には刺される前に塗らないと効果が無いそうです。
腫れがひどい場合は水で湿布し、病院へ行く必要があります。特に、ムカデは、殺虫剤を処理した後すぐは暴れて咬まれる可能性があるので注意してください。ムカデは攻撃性が強く接触した瞬間に牙で咬みつき、咬まれると毒が出て咬まれた箇所が炎症を起こします。
また、生命力が強く、頭部がちぎれた状態でもしばらく生きていることがあるので、死んでいるように見える場合でも絶対に素手では触らないでください。棒などで触ってみて、動かないのを確認した後に、処分しましょう。ムカデの駆除をする際には、応急処置用に毒吸引器を用意しておくと安心です。