犬や猫は安全?殺虫剤のペットへの影響や使用の注意点
私たちが普段使っている殺虫剤の多くは、ピレスロイド系という成分を使用して作られています。このピレスロイド系という殺虫成分は防虫菊という植物からの成分が元になっているため、人体への影響は少なく、特に哺乳類や鳥類は耐性を保有していると言われています。
しかし、安全と言われている殺虫剤でも、ペットの誤飲などによって中毒症状の事故が多いのも事実です。そこで、どうしても人間用の殺虫剤ペット用のニオイが軽減されていたずら防止機能が付いている殺虫剤も販売されています。
ここでは、ペットがいる家庭で安心して殺虫剤が使用できるように、犬や猫は安全?殺虫剤のペットへの影響や使用の注意点をそれぞれ詳しくご紹介していきたいと思います。
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殺虫剤はペットに悪影響?
日常生活において殺虫剤を使う場面も多いかと思います。しかし赤ちゃんや妊婦だけでなく、ペットのいる家庭では殺虫剤の使用が心配という声も多いのも事実です。ここでは、殺虫剤のペットへの影響について詳しくご紹介していきましょう。
多くの殺虫剤は、ピレスロイド系という成分を使用して作られています。ピレスロイド系は植物由来の成分が元になっているため、人体への影響は少ないと言われています。特に哺乳類や鳥類は耐性を保有しているので、安心と言われていますが、中には殺虫剤を吸引してしまい嘔吐や下痢などの症状が出てしまうペットもいます。
しかし、両生類や爬虫類をペットとして飼育している方は念の為に使用しないことをおすすめします。また犬などのペットは、人間よりも嗅覚がとても優れているので、殺虫剤のニオイを嫌がったりくしゃみを繰り返したりしてしまうので、殺虫剤を使用する時はペットを部屋から出して使用したほうが良いです。
ペットが誤って誤飲してしまった場合は?
殺虫剤は、誤飲すると中毒を起こす可能性が高く最悪の場合、命にかかわります。ASPCAによるとアメリカ国内のペットの事故の第1位は人用の医薬品の誤飲によるものという報告もあります。 万が一ペットが殺虫剤を誤飲してしまった場合は、無理に吐かせようとせずに必ず獣医師と連絡をとり、指示に従いましょう。
飲んでしまった化学薬品により処置方法が異なってきます。そのため、何を飲んだのかわかっている場合やその可能性があるものは、その容器ごと動物病院へ持参しましょう。その後の処置や治療にとても役立ちます。
人間用とペット用の殺虫剤の違いは?
ペットがいる家庭でも安心して使用できるようにと、最近ではペット用殺虫剤というものも色々なメーカーから販売されています。蚊取り線香や、電気式蚊取り器、スプレータイプのものなどがあります。どの殺虫剤も哺乳類や鳥類には耐性を保有していると言われている植物由来成分のピレスロイド系の成分が配合されています。
含まれている成分自体は、人間用とあまり変わりはありませんが、ニオイが大幅に減少されて作られています。また、ペットがいたずらしないようにいたずら防止機能が付いているものが多く見られます。
ペットがいる家庭で殺虫剤を使用する時の注意点
ペットがいる家庭で殺虫剤を使用する時にはいくつかのポイントに注意する必要があります。
- 使用容量や方法を守る
- しっかり換気を行う
- ペットを移動させてから使用する
- 使用後は清掃を行う
- 殺虫成分を含まないものを使用する
上記のようなポイントに注意をして使用すれば、ペットのいる家庭でも安心して殺虫剤を使用することができます。
使用容量や方法を守る
ペットのいる家庭に限らず、殺虫剤の説明書きをしっかりと読んでから使用しましょう。製品によって使用方法や、使用目安量も違っています。勝手に使用するのではなく、書かれている使用目安量・使用方法を守って安全に使用することが大切です。
しっかり換気を行う
殺虫剤を使用した後は、部屋の換気を30分以上行うようにしましょう。しっかりと換気をしないと、部屋の空気中に殺虫剤の成分やニオイがこもっているのでペットが中毒症状を起こしてしまう可能性があります。また、ペットだけでなく、人間にもあまり良くないので、しっかりと換気を行うことが大切です。
ペットを移動させてから使用する
殺虫剤を使用する際には、必ず使用する部屋からペットを他の部屋へ移動させてから使うようにしましょう。ペットか殺虫剤を吸ってしまったり、またペットに誤って殺虫剤をかけてしまったりする危険があります。安心な殺虫剤とはいえ、使用する際にはペットを部屋から移動させて部屋に入ってこないようにしてから使用することが大切です。
使用後は清掃を行う
殺虫剤使用した後は、壁や床など殺虫剤が付着したと思われる場所はきれいに拭き掃除をしましょう。拭き掃除の際には、水拭きだけでなく消毒用アルコールを使用するのがおすすめです。ペットはニオイに敏感なので、ニオイがする場所をなめてしまったりする危険があります。
薬剤が残らないように、丁寧に清掃を行ってください。
殺虫成分を含まないものを使用する
どうしても殺虫剤を使うのが心配という人には、化学殺虫成分を含まないものを使用するのがおすすめです。殺虫成分を含まずに害虫を駆除できる「凍殺スプレー」などマイナス75度からマイナス85度の冷却スプレーでどんな害虫も瞬時に凍らしてくれます。
冷却スプレーは、殺虫成分は使用していませんが人体やペットの皮膚にかかると凍傷などの恐れがあるので、このスプレーを使用する際には、くれぐれも人やペットの皮膚にかからないように気を付けて使用してください。