生涯独身女性に必要な貯金額と老後に向けた貯金術

生涯を独身女性として生きようとした時に、最も不安なのは老後の資金となるでしょう。将来必要な資金がどれくらいで、それを貯めるためには今何をすれば良いのでしょうか。ここでは生涯独身女性に必要な貯金額と老後に向けた貯金術について紹介していきます。
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生涯独身女性の老後に必要な貯金額とは?
生涯独身女性の平均生活費から必要貯金額を算出
生涯独身女性にとって、老後にむけてどの程度の資金が必要となってくるのか、これは、月にかかるおおよその生活費から簡単に計算することが可能です。老後にどの程度の生活費がかかるかというのは、人それぞれ違うので一概には言えません。
しかし、おおよそ平均的には20万円から25万円と考えられています。今の生活からどれくらいの生活費がかかるかについて想像してみるのも良いでしょう。また60歳以降から常に同じ生活費がかかるわけでもありません。
一般的には、年齢が進むにつれて生活費はかからないようになっていきます。若いうちは交際費などもかかり比較的月々にかかる生活費は大きくなりますが、80歳などの高齢になってくると、出来ることも限られてくるので生活費は縮小していくでしょう。
以上を踏まえた上で、生涯独身女性の60歳時点における平均的な必要貯金額は、86歳まで生きると過程、月々の生活費を20万円とすると、20万円 × 12か月 × 26年 = 6,240万円となります。
ここからもらえる年金を差し引くことで60歳時点で必要な貯金額を算出しましょう。現在の年金の支払い状況にもよりますが、平均的な年金受取額を月々12万円で計算すると以下のようになります。
12万円 × 12か月 × 26年 = 3,744万円となりますので、必要な貯金額は、6,240万円 - 3,744万円 = 2,496万円。つまり、約2,500万円の貯金が必要となるという計算になります。
生涯独身女性の必要貯金額は年金などの諸条件で変化する
上記において、生涯独身の女性が必要な貯金額を算出しましたが、この金額は状況次第で変わってくることを考慮しなくてはなりません。まずは、今現在の年金加入状況です。状況によっては、年金の受給額がもっと少なくなる可能性がある人がいます。
年金を払わずにいた方や、未納期間が長くあった方、または国民年金だけの方などがそれにあたります。さらに、持家か借家かというのも大きく関わってくる問題とも言えるでしょう。もしも持ち家の場合ならば、家賃が必要ないので生活費をもっと抑えることが可能です。
また、これはあくまでも86歳までという過程の話です。もちろんこれよりも長生きする可能性も十分あり得ますので、様々な状況を想定した備えが必要ですが、何歳まで生きることができるかということは、考えても分かることではないので、まずは、今現在の状況をしっかりと把握することから始めましょう。
生涯独身女性の老後に向けた貯金術
生涯独身女性は消費と浪費を分けて貯金しましょう
独身女性にありがちなのは、消費と浪費の区別がつかなくなってしまうことです。消費というのは、生活するのに最低限必要なお金なので支出としてはやむを得ない部分でもあります。しかし、浪費というのはこれとはワケが違います。
もちろんせっかくの独身女性としての生活を楽しむために、浪費をゼロにする必要はありませんが、どれくらいの貯蓄をしていく必要があるのかを明確にしないと、無駄に浪費を重ねてしまします。まずは月々の貯蓄に回すべき額を明確にし、消費と浪費をはっきりと分けましょう。
生涯独身女性は貯金の中に老後の貯蓄枠を作る
生涯独身女性の多くが、それなりに貯金を始めているかもしれません。しかしそれが明確な目標や額の元に、進められているという方は意外にも少ないでしょう。そんな方は、まずは口座を分け、老後資金であることを明確にするべきです。
老後資金を貯金していくための専用口座を作り管理していくことで、現在どの程度の老後資金が貯まっているのか、あとどれくらい必要なのかが明確になります。
月々の貯蓄額がしっかりと達成されていることを目で見て確認することは、生涯独身女性として生きていく方にとって、精神的な部分を安定させる要因となるでしょう。