誰でも簡単に作れる!オリジナル掛け時計の作り方
あなたのお部屋には、どのような掛け時計が飾られていますか?すでに今の時計に満足している方もいれば、少し物足りないと感じている方もいらっしゃるかもしれません。
デザインや色など、こだわって選び始めると、市販の掛け時計では100パーセント満足できるものに出会えない、なんて事が多々あります。そのような方に、今回は簡単に作ることができるシンプルなオリジナル掛け時計の作り方をご紹介します。
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シンプルなオリジナル掛け時計の作り方
自分で時計を作るなんて「複雑で難しいのでは?」と疑われる方も多いかと思います。
しかし、オリジナルの掛け時計は、意外と簡単に作る事が出来ます。ここでは、シンプルなオリジナル掛け時計の作り方をご紹介します。
必要な材料
必要な材料の数が多いわけではないのでぜひ手作り時計にチャレンジしてみてください。以下で材料を紹介します。
- 針
- ムーブメント
- 文字盤
針
時計の中で、最も重要な材料の一つが、針です。自宅で今使っている時計の針を再利用するも良いですし、100円ショップで売っている時計を解体して針の部分を利用する事も出来ます。
また、デザインにこだわりたい人は通販サイトで、デザイン性に優れた様々な針を100円〜1,000円で、簡単に購入する事が出来ます。
ムーブメント
「時計の針を動かす機械」のことを、ムーブメントと呼びます。時計の文字盤を裏返してみると、黒い四角い小さな箱が付いていますよね。これが、ムーブメントです。
ムーブメントには、いくつか種類がありますので、出来上がりの好みに合わせて、選ぶようにしてください。
まずは針の動き方。これには「ステップ式」と「スイープ式」の2種類があります。「ステップ式」というのは、「カチッカチッ」と音を立てて秒針を刻むタイプの動き方です。秒数が明確に分かるので、細かい時間まで知りたいという方におすすめです。
もう一つが「スイープ式」と呼ばれるもの。これは秒針が一定の速度で、滑らかに動くタイプです。音が静かなので、就寝時にカチカチという針の音が気になるという方は、こちらを選択してください。
また、ムーブメントを選ぶときに気をつけていただきたいのが、「シャフト」の長さです。シャフトというのは、ムーブメントから突き出た棒状の突起物のことを指します。シャフトに針をセットする事で、短針・長針・秒針が動くようになります。
このシャフトですが、短いもの・中くらいのもの・長いものなど、長さが様々です。例えば、1cmくらいの厚みがある木を時計の文字盤として使用したい場合は、1cm以上の長めのシャフトを選ぶようにしてください。
でなければ、針を取り付ける部分が、文字盤に埋もれてしまい、もはや時計として使えなくなります。必ず文字盤に合わせて、シャフトの長さを選択してください。
その他、時計の針とムーブメントを接続するために、ナット、ゴムパッキンなどが必要となるため、新たに部品を購入する方は「時計の針セット」と、予めセットになったものを購入すると良いでしょう。
文字盤
必要な材料の3つ目が文字盤です。オリジナルの時計を作成する場合は、どんな文字盤を選ぶかによって、自分の個性を表現することが出来ます。
真っ白や真っ黒などシンプルでスタイリッシュな文字盤にしても良いですし、木材を使ったり、おしゃれなファブリックを使ったり、または、捨てるには勿体無い、といった思い出の洋服や生地を時計にリメイクするのも良いでしょう。
アイデア次第で、時計のデザインが無限に広がるというのが、オリジナル掛け時計の良さといえるでしょう。
必要な工具
オリジナルの時計づくりに必要な道具は、意外と多くありません。最低限必要な工具は、文字盤に穴を開ける道具のみです。文字盤の素材に応じて、工具を使い分けると良いですよ。
柔らかい素材やプラスチックに穴を開ける場合
料金もお手軽で、簡単に穴を開けることができる工具は、「皮ポンチ+ハンマー」です。ポンチは、皮革・ビニールシート・ゴム・紙・布などを簡単に抜くことが出来る工具です。
100円ショップでも購入することが出来ますし、通販でも、2000円以内の予算で、購入する事が出来ます。
硬くて厚みのある素材に穴を開ける場合
大抵のものは、このポンチで穴を開けることができますが、例えば、厚さ15cmもある木板にポンチとハンマーを使ってコツコツ穴あけ作業をやるとなると、男性だとしても、30分近くかかってしまいます。女性の方は、場合によってはもっと時間がかかってしまうかもしれません。
そんな時には、「電動ドリル」を使うと大変便利です。3000円程で購入することができますし、ホームセンターでは、工具をレンタルできるところが多く、また無料で使えるコーナーを設置しているようなお店もあるので、お近くのホームセンターに是非、問い合わせてみてください。その他、必要に応じて、ボンド・スコッチテープ・鉛筆などがあると効率的に作業を行うことが出来ます。
作り方の手順
それでは、早速オリジナルの掛け時計を作っていきましょう。
- 穴を開ける
- 文字盤に時間を配置
- ムーブメントを設置
- 針の取り付け
- 電池入れる
まずは、ムーブメントを取り付けるための穴を開けましょう。
文字盤の中心にムーブメントを取り付けるのが一般的な時計ですが、長方形の文字盤の片側に取り付けるのも、おしゃれです。穴の位置が決まったら、鉛筆で印をつけます。印の部分に穴あけポンチの刃をあて、上からハンマーを落としながら、穴を開けていきます。
次に、文字盤に時間を配置します。まずは、紙を文字盤よりもひと回り小さい形に切ります。その紙を12分割し、中心を文字盤の穴に合わせ、テープで貼り付けると良いでしょう。12分割の印に合わせて、時間を書き込んだり、文字をボンドなどの接着剤で貼り付ければ、時間表記の完成です。
時間表記が完成したら、ムーブメントを取り付けます。取り付ける際は「ムーブメント→取り付け金具→ゴムパッキン→文字盤」の順番に置いていき、最後に文字盤とムーブメントをナットで固定します。これで、文字盤の基礎が完成です。
次は、針の取り付けです。下(文字盤に近い方)から、長針・短針・秒針の順番にシャフトに置いていきます。取り付けが完了したら、3つの針を、12時の位置で一列に重ね、横から見た時にお互いの針が触れていないかを確認します。もし、触れている場合は、もう一度、平行になるように、針を置き直してください。
そして最後に、ムーブメントに電池を入れて、時計が動けば完成です!背面に取り付けた金具を使って、壁にかければ、オリジナル掛け時計の出来上がりになります。
おしゃれなハンドメイド掛け時計
最もシンプルな掛け時計の作り方をご紹介してきましたが、その他にも、文字盤に使う材料を変えることで、色々なアレンジをすることができます。
ここでは、様々な素材を使った、おしゃれなハンドメイド掛け時計をご紹介します。
車輪
自転車の車輪を利用すると、とても、おしゃれな時計が出来上がります。針も大きめのものを選び、お部屋の色味に合わせると、さらに雰囲気を出す事が出来ます。
レコード
レコードを使った掛け時計は、ビンテージな雰囲気を醸し出しています。音楽好きの人は特に、好きなバンドのレコードを再利用してみてはいかがでしょうか。
タイル
タイルを使った時計もおしゃれです。タイルそのものを文字盤として利用したり、木板にタイルを貼り付けて文字盤をデコレーションしたりと、様々なタイルの使い方ができます。
お家で使っているタイルの模様と合わせたり、色味を揃えたりすることで、時計と部屋の統一感が生まれ、おしゃれな空間を演出することが出来ます。
ただし、ガラスに穴を開ける際は、ガラス用の電動ドリルを使って、丁寧にゆっくり穴を開けることをオススメします。焦って力づくで穴を開けようとすると、すぐに割れてしまうので注意が必要です。
空き缶
お菓子の空き箱を利用した時計です。お菓子の空き缶には可愛いデザインものが多く、捨てられない、という方も多いのではないでしょうか。そんな方は、お気に入りの空き缶を時計にアレンジしてみてはいかがでしょうか。
作り方は非常に簡単です。空き缶の蓋に穴を開けて、針とパーツを取り付けるだけで完成です。箱のまま利用すれば、置き時計にもなりますし、蓋の部分だけを使えば、掛け時計として利用できます。
食器
食器をリメイクし、時計として利用することも出来ます。おしゃれなお皿や、お気に入りのお椀などを時計としてリメイクすることでお部屋を飾るインテリアの一部になります。
木のお皿を使うことで暖かい空間を演出したり、ブランド物のお皿を使うことでスタイリッシュな部屋を演出したり、色々な楽しみ方ができます。
マイ写真を使ったオリジナル掛け時計
もう一つ、写真を使ったオリジナル掛け時計をご紹介します。
作り方は、針を壁に直接とりつけ、時間符の部分に12枚の写真を貼り付けるだけでとっても簡単に作る事ができます。
その時の思い出が時計となって残り、また写真を新しく追加・更新していくのも楽しかったり、思い出を残しておく事が出来ます。