柔軟剤ってなに?
近年非常に高い注目を集めている柔軟剤。香りが付いている柔軟剤と筆頭に、無香料のものや防臭効果などなど様々な効果を持った柔軟剤が数多く展開されています。ではそもそも柔軟剤とかどういったものなのか。
ここではそんな柔軟剤について紹介していきます。
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柔軟剤とは?
柔軟剤とは洗濯時に洗剤とは別で使用する仕上げ剤のことであり、衣類に柔軟性を与えることができます。一般的には柔軟剤と呼ばれることがほとんどですが、柔軟仕上げ剤やソフナー、ソフトナー、ファブリックコンディショナーなど様々な呼び名が存在します。
近年、衣類に香り付けをできる柔軟剤がブームとなっており、2015年の柔軟剤の市場規模は、販売金額が715億円、販売量は26万トンです。現在でも市場は拡大傾向にあり、各メーカーから様々なタイプの柔軟剤が展開されています。
柔軟剤の歴史
1962年、花王が販売した花王ソフターが日本初の柔軟剤です。その後、他メーカーからも柔軟剤が販売されるようになり、1966年にはライオン油脂(現:ライオン)がライオンソフターという柔軟剤を発売しています。
当時は液体の色は水色のものがほとんどで、現在の柔軟剤のように香りなどではなく、衣類の柔軟効果や静電気防止の効果を謳った製品がほとんどでした。
1976年に、ライオン油脂からソフランSを発売します。液体の色をピンクにしたり植物性の香り付けがされている柔軟剤であり、ここから柔軟剤の効果に変化が見られるようになっていきます。成分の一部を変えるっことによって吸水性を向上させたものや、濃度を高めた濃縮柔軟剤がメインとなっていきます。
近年では従来の柔軟剤が持つ効果の他にも、抗菌・除菌や防臭・消臭効果を持った柔軟剤や、生分解性に優れた陽イオン界面活性剤を成分に使用することによって環境にも優しい柔軟剤など、様々なタイプの柔軟剤が展開されています。
柔軟剤の種類
柔軟剤には明確な種類はありませんが、特徴によってある程度種類を分けることができます。
- 香り付き柔軟剤
- 無香料柔軟剤
- 低刺激柔軟剤
- 抗菌・消臭柔軟剤
他にも柔軟剤の商品によって個性があるものも多いですし、柔軟剤とは少し違いますが柔軟剤入り洗剤という商品もあります。
自分の用途や好みによって選ぶことができるほど種類が多いので、ぜひ自分に合った柔軟剤を見つけてみてください。
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柔軟剤の効果
柔軟剤には、製品にもよりますが衣類を柔らかくする以外にも様々な効果があります。
- 衣類を柔らかく仕上げる。
- 静電気を防止する。
- 衣類に香りを付ける。
- 菌の除菌・菌の繁殖を抑える抗菌。
- 汗やタバコの臭いなどの消臭・防臭。
- 洗濯シワの軽減。
- 洗濯物のからみを軽減。
柔軟剤の中には上記の効果に特化した柔軟剤もあるので用途や好みに合わせて選べるようになっています。柔軟剤の香りが苦手な人向けの柔軟剤や、肌の弱い人や赤ちゃん向けの柔軟剤をあるのでぜひチェックしてみてください。
柔軟剤にはデメリットもあるので注意!
使用しない理由がないほど優れた効果を持つ柔軟剤ですが、デメリットが発生する場合もあります。
柔軟剤は使いすぎると衣類の吸水性を低下させてしまう作用があります。柔軟剤は繊維に膜をはって肌触りを良くしますし、あまりに使用しすぎると衣類の風合いが変わってしまう可能性もあります。
それだけでなく、柔軟剤の成分である界面活性剤は肌へ刺激があります。他にも香料や防腐剤、着色料を使用している柔軟剤もあります。肌が弱い人や赤ちゃんの肌に影響が出る場合がありますし、アレルギーの原因になる可能性もあります。
使用する場合は用量を守り、どのような成分を使用しているかチェックするようにしましょう。
柔軟剤の使い方
柔軟剤は間違った使い方をしてしまうと本来の効果を発揮できません。柔軟剤は投入するタイミングが非常に重要です。
洗濯機のタイプによって使い方が違うのでチェックしておきましょう。
全自動洗濯機
全自動洗濯機の場合は柔軟剤自動投入口に入れるか、2回目のすすぎの水と一緒に手動で投入するようにしてください。
柔軟剤自動投入口に入れた場合は自動的に適切なタイミングで柔軟剤を入れてくれます。
手動の場合はすすぎを行って汚れや洗剤をすすいだ後のきれいな水と一緒に投入すると柔軟剤本来の効果を得ることができます。
二槽式洗濯機
二槽式洗濯機の場合はすすぎ2回目の水と一緒に柔軟剤を投入してください。
柔軟剤を投入したら2分~3分ほど洗濯機を回した後に脱水してください。
ドラム式洗濯機
柔軟剤投入口に柔軟剤を入れるだけで、適切なタイミングで柔軟剤を使用してくれます。
他にも乾燥時に使用することができる柔軟剤がシート状になっている柔軟剤シートがあるので、液体柔軟剤か柔軟剤シートを好みで選んでみましょう。
手洗い
洗った後の3回目のすすぎの水に柔軟剤を投入してください。
投入した後は衣類を軽く押すように浸透させ、軽く脱水すればOKです。
柔軟剤の使用上の注意
柔軟剤を使用する場合に注意するポイントを紹介します。間違った使い方をしてしまうと柔軟剤の効果が得られないのでぜひチェックしてみてください。
- 洗剤と同時に投入しない。
- 柔軟剤の使用量を守る。
- すすぎの水がきれいになってから入れる。
基本的には上記3つが注意すべきポイントになります。
柔軟剤は洗剤と一緒に投入してしまうとお互いの効果を消し合ってしまいますし、すすぎの水が汚いまま入れてしまうと汚れや残った洗剤の成分によって効果が薄れてしまいます。
香りを強く付けようとして柔軟剤を多く投入してしまうと、衣類の吸水性が低下してしまいます。
柔軟剤を入れるタイミングや使用量には十分注意して使用するようにしてください。
柔軟剤の主要ブランド
柔軟剤には数多くのブランドがあり、ブランドによって効果に様々な特徴があります。以下で特に人気のあるブランドを紹介します。
ダウニー(Downy)
世界最大の一般消費財メーカーであるP&Gが展開している人気柔軟剤ブランドがダウニーです。香り付きの柔軟剤を展開しているブランドとして抜群の知名度と人気を誇っており、近年の柔軟剤ブームの火付け役としてもよく知られています。
比較的香りが強い柔軟剤のラインナップが非常に豊富であり、香りを楽しみつつも衣類を柔らかく仕上げたりなどの柔軟剤の効果を得ることができます。
ファーファ(fafa)
可愛いテディベアのパッケージが特徴となっており、NSファーファ・ジャパン株式会社が展開している柔軟剤ブランドがファーファです。
定番の柔らかい香りの柔軟剤をはじめ、香りに特徴がある柔軟剤など様々なタイプの柔軟剤の取り扱いがあります。コストパフォーマンスにも優れた柔軟剤として人気です。
ランドリン(Laundrin)
「着る香水」をコンセプトにしており、株式会社パネスの展開するファブリックケアブランドがランドリンです。香水のように香りの変化を楽しむことができるブランドとして非常に高い人気を誇っています。
香りに特徴があるだけでなく、オーガニック抽出エキスを使用することによって、赤ちゃんの衣類にも使用することができるほど衣類をなめらかで低刺激に仕上げることができる柔軟剤として知られています。
柔軟剤の匂いについて
最近は香り付きの柔軟剤の人気が非常に高く、洗濯中のいい匂いはもちろん、着用時も香りを楽しめる柔軟剤が高い注目を集めています。各メーカーからも様々な香りがする柔軟剤が展開されており、香水代わりに柔軟剤を使用する人も少なくありません。
2005年以降は衣類を柔らかく仕上げる効果よりも、香りの効果が重要視されています。
柔軟剤の匂いによるトラブル
柔軟剤の匂いがいい香りと感じる人もいれば苦手と感じる人もいます。特に近年は香りが強めの柔軟剤や特徴的な香りを持った柔軟剤の種類が非常に増えています。
中には規定よりも多い量の柔軟剤を使用することによって、衣類の香りを強めにしている人もいます。
そういった中で柔軟剤の匂いで気分が悪くなってしまう人や、アレルギーの症状が出るなど、健康に被害が出ている人も少なくありません。
2013年には、国民生活センターからメーカーや輸入業者に健康被害に関する情報提供や使用に関する呼びかけを行っています。
スメルハラスメントや香害という言葉が出てくるほど問題になっているので、使用量の配慮やTPOに合わせた使用を心がける必要があるかもしれません。