キーボードとは?特徴や基本構造
普段何気なく使っているキーボード。パソコンに備え付けのものをなんとなく使用しているという方も、たまに違うキーボードを触ってみると、キータッチや打鍵音の違いに驚いたという経験があるのではないでしょうか。キーボードには、さまざまな機能・構造・デザインの商品があり、価格帯も幅広くなっています。
キーボードを自分の手や使用目的に合わせたものにすると、作業効率が飛躍的に上がることもあります。あらためて、お使いのキーボードを見直してみてはいかがでしょう。まずはキーボードの成り立ちから、さらにその特徴・構造の種類についてご紹介しますので、より良いキーボード選びの参考にしてみてください。
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キーボードとは
キーボードは、マウスと並ぶ代表的なコンピュータ入力機器のひとつです。指でキーを押すことで、文字信号などを送信します。文字入力がおもな作業となりますが、コントロールキーやファンクションキーなどにより、OSに対する操作全般にも用いられます。
タイプライターの操作部をもとに開発されており、端末動作用のコントロールキー・ファンクションキー・Altキーなどが加わって、現在の形状に至りました。キータッチやタイピング音をはじめ、細部にこだわるユーザーのために、さまざまな機能・構造・デザインの商品が販売されています。
キーボードの相場
キーボードの相場は、結論から言うとピンキリで、1000円以下から数万円まで、幅広い価格帯の商品が販売されています。1万円以上のキーボードには、多くの機能と最新の技術が内蔵されており、高速かつスムーズな打鍵が可能に。また、指への衝撃にも配慮されていて、長時間使っても疲れにくくなっています。
キーボードの特徴
一般的なキーボードでは、長方形の筐体に100前後のキーを擁し、キー表面には文字・記号・機能などが印字されています。キーを押したり離したりすることでスキャンコードを送信し、コンピュータを操作。ワイヤレス接続の商品も増えており、省スペース目的だけでなく、スマートフォンやタブレット端末用としても需要があります。
キー数
キーの数は規格によって異なり、おもに「101キーボード」「106キーボード」「109キーボード」の3つに分類されます。「101キーボード」は英語圏で多く使われており、日本では「101キーボード」に日本語変換のキーを加えた「106キーボード」、さらにWindowsキーなどを追加した「109キーボード」がポピュラーです。
キーピッチ
キーピッチとは、キートップの中央から中央までの距離のこと。標準の幅は18.5mm~19mmとされており、このサイズのキーボードをフルサイズ・キーボードと呼んでいます。作業効率を向上させるためには、自分の指の長さに合ったキーボードを選ぶことが重要です。
キーストローク
キーストロークとは、キーが沈む深さのことで、キー荷重とともに、キーの打ち心地の良さを左右します。デスクトップパソコンのキーボードは4mm程度で、ノートパソコンのキーボードでは約2mm~3mmが多くなっています。浅いキーストロークの場合、タッチは楽ですが、押した感触が足りずに誤操作を招くことも。好みやバランスに合わせた選択が大切です。
キー荷重
キー荷重とは、キーを押し込むのに必要な重さのこと。先述したキーストロークとともに、キーボードの打ち心地を決める重要なポイントです。キー荷重の数値はグラムで表されており、商品によっては、キーの位置でキー荷重が異なるものもあります。力が入りづらい小指での入力をサポートしてくれるので、タイピング初心者の方にもおすすめです。
キーボードの構造
キーボードの構造には、大きく4つの種類があります。もっとも一般的な「メンブレン」は、デスクトップパソコンに付属してくるタイプとしてもポピュラー。すべてのキーを1シートでカバーしているので、液体のこぼれなどの汚れに強いです。「パンタグラフ」は、ノートパソコンで多く採用されている薄型のキーボードで、2つのパーツが交差したパンタグラフ構造により、力がムラなく伝わります。
「メカニカル」ではスプリングが使われており、反発力があるため、「ストンストン」と例えられる心地良いキータッチが得られます。キータッチの音も軽快で、誤操作の少ない確実な入力も人気のポイントです。機械接点のない「静電容量無接点方式」は、静かで耐久性も高め。高速入力が求められる、金融機関や証券会社などの現場で活躍しています。
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キーボードの配列
一般的なキーボードの配列は「QWERTY配列」と呼ばれるもので、タイプライターがもとになっています。文字の出現頻度や打ちやすさをより考慮した「Dvorak配列」もあり、タイピングコンテストでの実績を誇りますが、普及率は「QWERTY配列」に遠く及びません。
また、日本語入力において使われるのは、ほとんどが「JISキーボード」で、「全角/半角」「無変換」「変換」「カタカナ/ひらがな」などのキーを配置しています。英語配列のキーボードは「USキーボード」などと呼ばれ、「@」「(」「)」など記号の位置が異なるものです。国内では、プログラマーの方などに愛用されています。