地震や津波に備える防災グッズのリスト
東日本大震災において地震や津波という自然の脅威を目の当たりにし、防災に対する意識が高まった人は多いかもしれません。巨大地震や、全てを飲み込んでいく津波に対し、私たち人間はどのような準備が出来るのでしょうか。そこで今回は、地震や津波に備える防災グッズをリスト化して紹介しておきます。
地震や津波に備えるための防災グッズの考え方から、最低限準備しておきたい防災グッズ、さらには住んでいる地域や個々の判断で持っておきたい防災グッズまでリスト化しましたので、災害に備えるための参考にしてください。
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地震や津波に対する防災グッズの考え方
過去の地震や津波による災害をふまえると「72時間(約3日間)」を自分自身の力で生き残ることができれば救援隊に会えるとされています。つまり地震や津波による災害にたいして備えたい防災グッズというのは、地震発生後の3日間に対する準備と言っても良いでしょう。
また、防災グッズというと水や非常食ばかりに目が行くかもしれませんが、これまで国内の記録にある自然災害において、水や食料が不足して亡くなったという人はいないため、水や食料の用意というのも優先順位としては低い方となります。
つまり、地震や津波に備えるための防災グッズを選ぶには、まず最優先にすべきが実際に生命の危機に陥るリスクを軽減するもの。例えば倒壊による飛来落下から身を守るためのヘルメットや、救助を呼ぶためのホイッスルといったものが最優先であり、避難所で快適に過ごすための防災グッズなどは優先順位が下がります。
最低限備えておきたい総務省消防庁の推奨する防災グッズリスト
地震や津波に備えておきたい防災グッズの基本リストとして、まずは総務省消防庁が推奨しているリストを参考にしてみましょう。準備しておきたい防災グッズリストに加えて、選び方のポイントやメモも記載しておきます。
防災グッズ | 備考 |
頭部を守る物 | 飛来物や落下物から守るための防災ずきんやヘルメット。感電などから頭部を守るためにはヘルメットが推奨されています。 |
救急セット | 絆創膏やガーゼ、止血帯など、緊急時に必要な救急セットをまとめましょう。 |
毛布 | 一般的な毛布でも構いませんが、災害用の毛布であれば体温の低下を防ぎやすいので準備しておきましょう。 |
懐中電灯 | ラジオなどが一体型になった多機能懐中電灯や、両手を自由に使えるヘッドライトなど、周囲を照らせるものを準備しておきましょう。 |
電池 | 携帯電話の充電や、電池を必要とするものが多い昨今。単ーや単三など種類ごとに分けて準備しておきましょう。 |
ラジオ | 電池がなくても手動で発電できる災害用ラジオがおすすめです。最近では地震感知センサーなどがついたラジオもあります。 |
飲料水 | 災害時において衛生的な水は必需品です。長期保存が可能な水を用意しましょう。 |
缶詰系食品 | 土砂や水に浸かってしまっても食べられる缶詰食品は必須です。缶切りがなくとも開けられるものを準備するのがおすすめです。 |
携行食 | 手軽に腹持ちの良い食品が食べられるようにしておくのは大切です。水さえ手に入れば食べられるインスタントラーメンがおすすめされています。 |
缶切り | 災害時に活躍する食事系は缶には入っていることが多い為、缶切りを準備しておくのは必須です。 |
ライター | 火を起こすためだけでなく、緊急時は周囲を照らす道具としても使えます。100円ライターで十分なので準備しておきましょう。 |
多機能ナイフ | ハサミや缶切りなどの機能がついた多機能ナイフもあるので、1本用意しておけば荷物を減らすことにつながります。 |
手袋 | 軍手で十分という人もいますが。レスキューグローブなどの革製で丈夫なものを選んでおくのがおすすめです。 |
衣類 | 肌着などを準備して圧縮袋に入れておきましょう。災害時は着替えとしてだけでなく、清潔なガーゼとしても使用できます。 |
非常用ローソク | 電池の消費を抑えたいときに便利です。最近では24時間点灯し続けられるローソクなども販売されています。 |
現金 | ATMなどが機能を停止することもあるため、現金を準備しておきましょう。小銭も持っておくと便利です。 |
貯金通帳 | 災害時にすぐ持ち出せる場所に準備しましょう。 |
印鑑 | 貯金通帳と合わせて準備しておくことが大切です。 |
哺乳瓶 | 子供のいる家庭であれば、哺乳瓶や粉ミルクといった物も準備しましょう。 |
携帯トイレ | 災害時はトイレに困ることが多い為、携行できる簡易トイレを準備しておきましょう。 |
地震に備えておきたい防災グッズリスト
上で紹介した基本的な防災グッズにあわせて、地震が発生した時の危険から身を守る為、もしくは救助を呼ぶためなど、生命の維持に関わる問題に必要な防災グッズをリスト化しました。
防災グッズ | 備考 |
ヘルメット | 地震の際の飛来落下から身を守るにはヘルメットが必須です。大地震の後は電線が切れて垂れていることもあるので、感電防止タイプのものを選んでおくのがおすすめです。 |
安全靴 | 地震によって倒壊した建物の中を歩く場合や、割れたガラスが散らばっている事を考えて、つま先に芯材、靴底には踏み抜き防止板の入った安全靴を準備しておきましょう。 |
ホイッスル | 救助を呼ぶ際の合図になるためホイッスルは地震の際に重要な防災グッズです。持ち出し袋に入れるだけでなく、普段から持ち歩くのが理想といえます。 |
マスク | 地震の後はホコリや粉塵が舞いますので、マスクを準備しておきましょう。 |
レインコート | 雨に濡れた体は急激に体力が低下します。レインコートは雨をしのぐだけでなく防寒具としても使えるので地震の際は準備しておくのがおすすめです。 |
ケミカルライト | 火災の危険がある場所や誘導灯として使うだけでなく、救助を呼ぶための道具としても使えます。 |
バール | 大型地震の場合はドアなどが変形して外に出られない場合があります。バールなどの「テコ」を使えるものを玄関などに準備しておきましょう。 |
ロープ | 2階以上の部屋に住んでいる場合はロープを使って外に出なければいけない可能性もあります。 |
津波に備えておきたい防災グッズリスト
地震と合わせて注意が必要となる津波。もちろん地震における防災グッズを準備するのは必要ですが、津波が予測される地域に住んでいる人の場合は、津波によって引き起こされる災害から身を守るための防災グッズも準備しておく必要があります。
津波から身を守る方法は「高台に逃げる」という事1択です。しかし逃げ遅れた場合に、少しでも生存率を上げるための防災グッズをリスト化しましたので参考にしてください。
防災グッズ | 備考 |
ライフジャケット | 水に浮くからといって確実に助かるわけではありませんが、津波に備える防災グッズとしては持っておきたいのがライフジャケットです。 |
水に浮かぶリュック | 浸水しない水に浮かぶリュックを非常持ち出し袋にすれば、波にさらわれた際に溺れる可能性が減少します。 |
津波シェルター | 最近では津波に飲み込まれることを想定した津波シェルターが販売されています。 |